水族館なのにミツバチ?なんだが、京都水族館(京都市)には「養蜂(ようほう)部」というのがこの春発足していて、9月18日(木)~12月1日(月)まで、その活動を紹介するイベントや、ミツバチの役割を伝える特別展示が開催される。
2011年の国連環境計画(UNEP)の報告によると、「世界の食糧の9割を占める100種類の作物種のうち、7割はミツバチによって受粉を媒介している」といわれるほど、ミツバチは私たちの生活に重要な役割を果たしているが、地球温暖化や農薬などの影響で、世界的にミツバチの減少が問題視されている。
8月には、ミツバチの役割や養蜂活動に関する解説とあわせて小学生7人が参加したワークショップ「蜜蝋(みつろう)キャンドル作り」を開催した。
そして9~11月にかけては、自然界でのミツバチの役割や同館の養蜂活動について紹介するワークショップ「京の里山教室~はちみつから分かること~」を9回にわたり開催する。9月18日(木)の初回イベントでは、はちみつ専門店の社長であり、世界をまたぐハニーハンターとしても知られる市川拓三郎氏が登壇し、体験談を交えて講演。ワークショップでは、ミツバチの生態解説に加え、ハチの巣見学やはちみつの食べ比べ体験、成分解説なども行う。
期間中は、ミツバチが生み出す生態系や水族館の養蜂活動を紹介する特別展示を実施。養蜂活動をまとめた映像上映や、ミツバチの巣である「巣脾(すひ)」やセイヨウミツバチの模型を展示する。
ワークショップの申し込みやイベントの詳細は京都水族館のホームページから。