いまやおうちでも本格カレーが食べられる時代。年々レトルトカレーのクオリティーが上がり続けているので、カレー好きのひとりとしては嬉しい悲鳴がとまりません。
ところで、皆さんは自動車メーカーのスズキがレトルトカレーを販売しているってことご存じでしたか。
「なぜ自動車メーカーがカレーを…?」という疑問もさることながら、SNSを見るかぎりでは味もハイレベルなのだとか。あまりにも気になりすぎたので実際にいただいてみることにしました。
【スズキのカレーを知っているか】
2025年6月頃からSNSを中心にじわじわ話題になっている、スズキのレトルトカレー。日本で働くインド人スタッフのために社員食堂で提供している献立を再現した、本格インドカレーなんですって。
<スズキのレトルトカレーの特徴>
・乳製品・動物性材料を使用していないインドベジタリアン料理
・スズキ本社がある静岡県浜松市の地元企業・鳥善がレシピを開発
カレーは全4種類。1種類ずつ×4食入りのセットがスズキの公式サイトで販売されていたのでポチってみます。ちなみにお値段は税込み3672円(スリーブありの場合は3780円)+送料770円でした!
【お口のなかがインドに…全4種をレポ】
スズキのレトルトカレーのラインナップはこちらです。
①青菜ムングダール
②トマトレンズダール
③大根サンバル
④茶ひよこ豆マサラ
どうですか、この玄人好みすぎる顔ぶれ。夕飯にパッと自分で作るカレーではまず出てこないであろうメニューばかりで、おのずとテンション上がっちゃいます。それではさっそくいただいてみますね~~!!
①青菜ムングダール<辛★>
小松菜×緑豆の皮をむいた黄ムング豆を合わせた、北インドの煮込み料理。ほどよい塩気と青菜のほどよい苦み、ムング豆の滋味深い味わいを感じられる素朴な味です。
それでいて、クミンがしっかり香る本格派。辛さ1なのであまり辛くないのかと思いきや、普通に辛いです(笑)。辛いのが好きなら全然気にならないレベルですが、苦手な人は油断しないほうがいいかも……。
②トマトレンズダール<辛★★>
レンズ豆とトマトを合わせた北インドの煮込み料理。レンズ豆ならではのコク、トマトのほんのりとした酸味を感じられるやさしい味わいです。
しかーし! 油断ならないほどスパイスがしっかり効いているッ! 使用しているスパイスはクミン・ターメリック・チリの3種類だけ、ということですが、シンプルな構成とは思えないほど奥深い味わいがしました。
③大根サンバル<辛★★★>
大根と人参、トゥール豆を使用した南インドの煮込み料理。今回のカレーのなかでいちばんオイリー。辛さ3なのでかなりピリピリするいっぽう、ほんの~り酸味も感じられます。
酸味を生み出しているのは、インド料理の定番食材・タマリンドを使用したペーストなのだとか。大根や人参のかたちがキレイに残っていたので「歯ごたえありそう」と思いきや、ホロホロにやわらかくて驚きました。
④ひよこ豆マサラ<辛★★★★>
皮つきの茶ひよこ豆×じっくり炒めた玉ねぎを合わせた北インドの煮込み料理。
トマトと青唐辛子も入っており、クミン・コリアンダー・ガラムマサラ・ウコンといったスパイスも使用されています。
辛さ4ということでかなり身構えましたが、辛さの中に甘味があり(マンゴーピューレも使用しているみたい)その甘味こそがカレーの「旨味」になっている……!! ただしあとからヒリヒリとした辛さがやってきます。クセになる旨辛味。
【薬膳っぽさもある本格カレーでした】
ベジタリアン仕様とは思えないほど奥深い味わいがした、スズキのレトルトカレー。
ごはんでもナンでも合いそうな味わい。すべて野菜×スパイスで仕上げているせいか、薬膳カレーの赴きもある。そして辛さ4でも「激辛!!」というほど辛くないのに、じわじわ汗がふきだしてきてスパイスのチカラを感じました。
ちなみに私のイチ押しは④です。甘さの奥に辛さがひそんでいる、旨味たっぷりの味わいでしたよ~!
レトルトカレーと考えるとお値段高めだケド、食べればきっと「むしろ安い」と感じるはず。現在は注文が殺到しているようで、発送が少し遅れるようです。詳しくは参照サイトからチェックしてみて。
参考リンク:ESSENCIA
執筆・撮影:田端あんじ
Photo:(c)Pouch
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