何歳になっても、人生を楽しむにはどうすればいいか。医師の和田秀樹さんは「人は死ぬまでピークを迎える可能性を秘めている。
※本稿は、和田秀樹『75歳からやめて幸せになること 一気に老ける人、日ごとに若々しくなる人の差』(大和書房)の一部を再編集したものです。
■75歳からの目標が人生を輝かせる
「75歳になったら、もう人生にはいいことなんてない」
「この先は、ゆっくり下り坂を歩いていくだけだ」
そんなふうに考えていませんか。でも、人は死ぬまでピークを迎える可能性を秘めています。
人生100年時代を幸せに全(まっと)うするためには、「人生のピークをできるだけ先に設定する」という発想が重要となります。
何を「ピーク」に設定するかは人それぞれです。確実にいえるのは、目標を設定し、それを実現したとき、人は人生のピークを迎えているということです。
漠然と生きていると、人生の目標は達成できません。大切なのは、自分が残りの人生で何を為し遂げたいかを考えることです。
目標は「90歳まで現役で仕事を続ける」「作家デビューする」「世界一周旅行をする」などなんでもかまいません。
また、目標は一つとは限りません。
自分で目標を設定し、目標に向けて楽しく努力しているとき、人は生き生きと輝けます。「今さら目標なんて」「ダメに決まっている」などと考えずに、トライしてみましょう。元気な75歳には、まだまだ時間が残されています。
目標は壮大なものでなくても大丈夫です。「毎日読書を続ける」「自分の足で散歩を続ける」など、ささいなことであっても、目標を立てて実現させる行為を繰り返していれば、人生のピークはどんどん後ろにずれていきます。自分の人生を常に上書きし、ベスト記録を更新していくようなイメージでしょうか。
退屈な余生を当てもなく過ごすか、人生のピークを先に持っていけるか。すべては自分の考え方で決まります。
ぜひ、ピークを目指す楽しい人生を送ってください。
■知力・体力の衰えよりも怖い「意欲の衰え」
人の老化は、知力や体力の衰えではなく、実は意欲の衰えから始まります。
「もの忘れが激しくなった」「昔の俳優の名前が思い出せない」「暗算で答えを出すのに時間がかかるようになった」というのが知力の老化であり、「階段を上るとすぐに疲れる」「歩くスピードが遅くなった」などが体力の老化です。
これに対して、意欲の老化は「これをやってみよう!」「がんばろう!」というモチベーションが低下する状態を指します。
高齢者の多くは、知力や体力の衰えを恐れています。特に記憶力の衰えを怖がる傾向があります。もの忘れが続くと「認知症かもしれない」などと不安になり、せっせと脳トレを行ったりします。
しかし、本当に恐れるべきは、記憶の衰えよりも「意欲の衰え」です。
人間の体は、知力や体力を司る器官よりも、意欲にかかわる脳の前頭葉のほうが先行して衰えます。
前頭葉の働きによって、私たちは物事にチャレンジしたり、上手に感情を切り替えたりしているわけですが、それができにくくなるわけです。
■楽しいことをして「前頭葉」を刺激する
逆にいうと、前頭葉が老化すると無気力になり、人間らしい生活を送れなくなっていくということです。コロナ禍では若い世代の人たちはしばらく行動制限を経験しても、再び行動的になることができました。
しかし、70代後半にもなると、いったん動かない生活を続けた結果、行動する意欲が失われていった人が多く出ました。行動しないと頭も体も使いませんから、結果的に知力や体力の老化も一気に加速します。
つまり、まずは前頭葉の老化を食い止めることが先決です。
意欲を保った状態で70代を終えれば、元気な80代が待っています。
■過剰に不安に思うのをやめる
森田正馬(もりたまさたけ)という精神科医が創始した森田療法では、人が不安になるのは「生の欲望」があるからだと考えます。
例えば、人に嫌われたくなくて不安を感じている人は、裏を返せば「人に好かれたい」という生の欲望を持っています。
不安があるからこそ、私たちは「がんばって働こう」「将来のために勉強しよう」などと努力をします。不安はエネルギーに変換できるということです。
また、人は不安を持つことで対処法を準備できます。「電車が遅れるかもしれないから早めに家を出よう」「渋滞に備えてクルマに給油しておこう」などと考えるのは、不安を上手に活用している例といえます。
ただし、過剰に不安を持ってしまうのは問題です。
これから起こるかもしれない事態を必要以上に不安視し、悲観的な未来を想像してしまうことを「予期(よき)不安」といいます。
実は大半のケースでは、不安に思っていたことが実現しても、それほどダメージを受けないものですが、予期不安に振り回されるあまり、リスクを高めてしまうことがあります。
■「案ずるより産むが易し」とりあえず行動してみよう
例えば、コロナの恐怖で外出することを極度に恐れ、家に閉じこもった結果、寝たきりになったり認知症になったりする高齢者がいました。実際に私が診ている患者さんにも、認知症が進んだ人や、歩行が困難になった人がいます。
不安のせいで寝たきりになったら泣くに泣けません。あまりに不安が大きくなりすぎると、もはやどう対処していいかわからなくなります。
大切なのは、深く考えすぎず、とりあえず行動してみることです。試しに行動してみて、結果を見てから次の行動を判断すればよいのです。
まさに「案ずるより産むが易し」です。
2019年に「老後資金2000万円問題」が大きな話題となりました。金融庁の金融審議会である市場ワーキング・グループが「老後30年間で2000万円が不足する」という試算を発表したことがきっかけで注目された問題です。
夫65歳以上、妻60歳以上の夫婦のみの無職世帯では毎月5.5万円の赤字が生じるから、5.5万円×12か月×30年=1980万円足りない。これが老後資金2000万円問題の計算根拠でした。
これを見て老後のお金に不安を持った人が多いかもしれません。
高齢者は現役世代と比べて食費などのコストが下がっていきます。持ち家に住んでいる人であれば、年金で生活費はまかなえると思います。寝たきりになれば、年金で特別養護老人ホームに入る資格が得られます。一律に毎月5.5万円赤字になるという認識は間違っています。
■「税金の元をとる」という意識を持つべき
自営業だったから年金の支給が少ないという人の場合は、生活保護を受けるという選択肢があります。「国民年金が6万円程度だから、生活保護以下の生活しかできない」というのは誤解です。生活保護は、国が定める最低生活費と世帯収入を比べて、不足する額を支給する制度なのです。
日本では、生活保護に頼るのは恥だという感覚を持つ人が一定数います。生活保護を受けている人をバッシングする風潮もあります。
しかし、現役時代にきちんと納税をしてきた人が、生活が困窮したときに国に助けてもらうのは当然の権利です。
若い人には生活保護を受ける前に働くという選択肢もあるでしょうが、75歳の高齢者が生活保護の申請をしても「働きなさい」とは言われないでしょう。
生活保護の受給者は医療や介護、NHK放送受信料などにかかる費用も補助されます。困ったときには、「税金の元をとる」という意識で頼るべきです。
■マイナス思考に陥ると、体や脳の老化は加速する
失敗を恐れないこともクヨクヨしないための一つの方法です。
高齢になると、記憶違いやちょっとした手違いで失敗を経験する場面も増えます。
失敗したとき「もう年だからダメだ」「どうしてあのとき、あんな選択をしてしまったんだろう」などと後悔していませんか。そうやってマイナス思考に陥ると、体や脳の老化は加速する一方です。
世の中、思いどおりにいかないことがほとんどです。日常の中で失敗したからといって、全財産を失うわけでも、命を失うわけでもありません。失敗しても、またやり直せばいいのです。
ニュースを見ていると、失言やスキャンダルで世間からバッシングを受け、大臣を辞職したり、罷免(ひめん)されたりする政治家がたびたび出現します。
そのときはマスコミや支援者たちからの風当たりも強く、当人も神妙な面持ちをしているのですが、しばらくすると当たり前のように選挙で再選されます。そして何食わぬ顔をして国会議員を続けています。昔の失敗などなかったかのように、再び大臣に返り咲くケースも珍しくありません。
■失敗して落ちこみそうなとき、つぶやくべき言葉
私が言いたいのは「ダメな政治家を見習えばいい」ということではありません。人はすぐに他人の失敗を忘れる、ということです。
ダメな政治家が当たり前のように失敗を受け流しているのに、真面目に生きている市民がちょっとした失敗でダメージを受けるなんて理不尽です。
だから、失敗しても落ちこまなくていいのです。
失敗して落ちこみそうになったときは、「まあ、なんとかなるさ」とつぶやきましょう。
この一言を発するだけで、やる気ホルモンのドーパミンが分泌され、前向きになれます。脳は自分の言葉に感化される性質を持っているのです。
また、できていることに目を向けて「よくやっているじゃないか」と自分をほめることも効果的です。
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和田 秀樹(わだ・ひでき)
精神科医
1960年、大阪府生まれ。東京大学医学部卒業。精神科医。東京大学医学部附属病院精神神経科助手、アメリカ・カール・メニンガー精神医学校国際フェローを経て、現在、和田秀樹こころと体のクリニック院長。国際医療福祉大学教授(医療福祉学研究科臨床心理学専攻)。一橋大学経済学部非常勤講師(医療経済学)。川崎幸病院精神科顧問。高齢者専門の精神科医として、30年以上にわたって高齢者医療の現場に携わっている。2022年総合ベストセラーに輝いた『80歳の壁』(幻冬舎新書)をはじめ、『70歳が老化の分かれ道』(詩想社新書)、『老いの品格』(PHP新書)、『老後は要領』(幻冬舎)、『不安に負けない気持ちの整理術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『どうせ死ぬんだから 好きなことだけやって寿命を使いきる』(SBクリエイティブ)、『60歳を過ぎたらやめるが勝ち 年をとるほどに幸せになる「しなくていい」暮らし』(主婦と生活社)など著書多数。
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(精神科医 和田 秀樹)
退屈な余生を当てもなく過ごすか、人生のピークを先に持っていけるか。すべては自分の考え方で決まる」という――。
※本稿は、和田秀樹『75歳からやめて幸せになること 一気に老ける人、日ごとに若々しくなる人の差』(大和書房)の一部を再編集したものです。
■75歳からの目標が人生を輝かせる
「75歳になったら、もう人生にはいいことなんてない」
「この先は、ゆっくり下り坂を歩いていくだけだ」
そんなふうに考えていませんか。でも、人は死ぬまでピークを迎える可能性を秘めています。
人生100年時代を幸せに全(まっと)うするためには、「人生のピークをできるだけ先に設定する」という発想が重要となります。
何を「ピーク」に設定するかは人それぞれです。確実にいえるのは、目標を設定し、それを実現したとき、人は人生のピークを迎えているということです。
漠然と生きていると、人生の目標は達成できません。大切なのは、自分が残りの人生で何を為し遂げたいかを考えることです。
目標は「90歳まで現役で仕事を続ける」「作家デビューする」「世界一周旅行をする」などなんでもかまいません。
また、目標は一つとは限りません。
私は映画監督としても、物書きとしても、精神科医としても、家庭人、社会人としてもずっと続けていきたいという目標を持って生きています。
自分で目標を設定し、目標に向けて楽しく努力しているとき、人は生き生きと輝けます。「今さら目標なんて」「ダメに決まっている」などと考えずに、トライしてみましょう。元気な75歳には、まだまだ時間が残されています。
目標は壮大なものでなくても大丈夫です。「毎日読書を続ける」「自分の足で散歩を続ける」など、ささいなことであっても、目標を立てて実現させる行為を繰り返していれば、人生のピークはどんどん後ろにずれていきます。自分の人生を常に上書きし、ベスト記録を更新していくようなイメージでしょうか。
退屈な余生を当てもなく過ごすか、人生のピークを先に持っていけるか。すべては自分の考え方で決まります。
ぜひ、ピークを目指す楽しい人生を送ってください。
■知力・体力の衰えよりも怖い「意欲の衰え」
人の老化は、知力や体力の衰えではなく、実は意欲の衰えから始まります。
「もの忘れが激しくなった」「昔の俳優の名前が思い出せない」「暗算で答えを出すのに時間がかかるようになった」というのが知力の老化であり、「階段を上るとすぐに疲れる」「歩くスピードが遅くなった」などが体力の老化です。
これに対して、意欲の老化は「これをやってみよう!」「がんばろう!」というモチベーションが低下する状態を指します。
高齢者の多くは、知力や体力の衰えを恐れています。特に記憶力の衰えを怖がる傾向があります。もの忘れが続くと「認知症かもしれない」などと不安になり、せっせと脳トレを行ったりします。
しかし、本当に恐れるべきは、記憶の衰えよりも「意欲の衰え」です。
人間の体は、知力や体力を司る器官よりも、意欲にかかわる脳の前頭葉のほうが先行して衰えます。
前頭葉の働きによって、私たちは物事にチャレンジしたり、上手に感情を切り替えたりしているわけですが、それができにくくなるわけです。
■楽しいことをして「前頭葉」を刺激する
逆にいうと、前頭葉が老化すると無気力になり、人間らしい生活を送れなくなっていくということです。コロナ禍では若い世代の人たちはしばらく行動制限を経験しても、再び行動的になることができました。
しかし、70代後半にもなると、いったん動かない生活を続けた結果、行動する意欲が失われていった人が多く出ました。行動しないと頭も体も使いませんから、結果的に知力や体力の老化も一気に加速します。
つまり、まずは前頭葉の老化を食い止めることが先決です。
「自分にとって楽しいと思うことをやる」というのがポイントです。楽しいことをして前頭葉を刺激すれば、老化に歯止めがかかります。
意欲を保った状態で70代を終えれば、元気な80代が待っています。
■過剰に不安に思うのをやめる
森田正馬(もりたまさたけ)という精神科医が創始した森田療法では、人が不安になるのは「生の欲望」があるからだと考えます。
例えば、人に嫌われたくなくて不安を感じている人は、裏を返せば「人に好かれたい」という生の欲望を持っています。
不安があるからこそ、私たちは「がんばって働こう」「将来のために勉強しよう」などと努力をします。不安はエネルギーに変換できるということです。
また、人は不安を持つことで対処法を準備できます。「電車が遅れるかもしれないから早めに家を出よう」「渋滞に備えてクルマに給油しておこう」などと考えるのは、不安を上手に活用している例といえます。
ただし、過剰に不安を持ってしまうのは問題です。
これから起こるかもしれない事態を必要以上に不安視し、悲観的な未来を想像してしまうことを「予期(よき)不安」といいます。
実は大半のケースでは、不安に思っていたことが実現しても、それほどダメージを受けないものですが、予期不安に振り回されるあまり、リスクを高めてしまうことがあります。
■「案ずるより産むが易し」とりあえず行動してみよう
例えば、コロナの恐怖で外出することを極度に恐れ、家に閉じこもった結果、寝たきりになったり認知症になったりする高齢者がいました。実際に私が診ている患者さんにも、認知症が進んだ人や、歩行が困難になった人がいます。
不安のせいで寝たきりになったら泣くに泣けません。あまりに不安が大きくなりすぎると、もはやどう対処していいかわからなくなります。
大切なのは、深く考えすぎず、とりあえず行動してみることです。試しに行動してみて、結果を見てから次の行動を判断すればよいのです。
まさに「案ずるより産むが易し」です。
2019年に「老後資金2000万円問題」が大きな話題となりました。金融庁の金融審議会である市場ワーキング・グループが「老後30年間で2000万円が不足する」という試算を発表したことがきっかけで注目された問題です。
夫65歳以上、妻60歳以上の夫婦のみの無職世帯では毎月5.5万円の赤字が生じるから、5.5万円×12か月×30年=1980万円足りない。これが老後資金2000万円問題の計算根拠でした。
これを見て老後のお金に不安を持った人が多いかもしれません。
しかし、私はお金の不安に振り回されてケチケチするのはもったいないと考えています。
高齢者は現役世代と比べて食費などのコストが下がっていきます。持ち家に住んでいる人であれば、年金で生活費はまかなえると思います。寝たきりになれば、年金で特別養護老人ホームに入る資格が得られます。一律に毎月5.5万円赤字になるという認識は間違っています。
■「税金の元をとる」という意識を持つべき
自営業だったから年金の支給が少ないという人の場合は、生活保護を受けるという選択肢があります。「国民年金が6万円程度だから、生活保護以下の生活しかできない」というのは誤解です。生活保護は、国が定める最低生活費と世帯収入を比べて、不足する額を支給する制度なのです。
日本では、生活保護に頼るのは恥だという感覚を持つ人が一定数います。生活保護を受けている人をバッシングする風潮もあります。
しかし、現役時代にきちんと納税をしてきた人が、生活が困窮したときに国に助けてもらうのは当然の権利です。
若い人には生活保護を受ける前に働くという選択肢もあるでしょうが、75歳の高齢者が生活保護の申請をしても「働きなさい」とは言われないでしょう。
生活保護の受給者は医療や介護、NHK放送受信料などにかかる費用も補助されます。困ったときには、「税金の元をとる」という意識で頼るべきです。
■マイナス思考に陥ると、体や脳の老化は加速する
失敗を恐れないこともクヨクヨしないための一つの方法です。
高齢になると、記憶違いやちょっとした手違いで失敗を経験する場面も増えます。
失敗したとき「もう年だからダメだ」「どうしてあのとき、あんな選択をしてしまったんだろう」などと後悔していませんか。そうやってマイナス思考に陥ると、体や脳の老化は加速する一方です。
世の中、思いどおりにいかないことがほとんどです。日常の中で失敗したからといって、全財産を失うわけでも、命を失うわけでもありません。失敗しても、またやり直せばいいのです。
ニュースを見ていると、失言やスキャンダルで世間からバッシングを受け、大臣を辞職したり、罷免(ひめん)されたりする政治家がたびたび出現します。
そのときはマスコミや支援者たちからの風当たりも強く、当人も神妙な面持ちをしているのですが、しばらくすると当たり前のように選挙で再選されます。そして何食わぬ顔をして国会議員を続けています。昔の失敗などなかったかのように、再び大臣に返り咲くケースも珍しくありません。
■失敗して落ちこみそうなとき、つぶやくべき言葉
私が言いたいのは「ダメな政治家を見習えばいい」ということではありません。人はすぐに他人の失敗を忘れる、ということです。
ダメな政治家が当たり前のように失敗を受け流しているのに、真面目に生きている市民がちょっとした失敗でダメージを受けるなんて理不尽です。
だから、失敗しても落ちこまなくていいのです。
失敗して落ちこみそうになったときは、「まあ、なんとかなるさ」とつぶやきましょう。
この一言を発するだけで、やる気ホルモンのドーパミンが分泌され、前向きになれます。脳は自分の言葉に感化される性質を持っているのです。
また、できていることに目を向けて「よくやっているじゃないか」と自分をほめることも効果的です。
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和田 秀樹(わだ・ひでき)
精神科医
1960年、大阪府生まれ。東京大学医学部卒業。精神科医。東京大学医学部附属病院精神神経科助手、アメリカ・カール・メニンガー精神医学校国際フェローを経て、現在、和田秀樹こころと体のクリニック院長。国際医療福祉大学教授(医療福祉学研究科臨床心理学専攻)。一橋大学経済学部非常勤講師(医療経済学)。川崎幸病院精神科顧問。高齢者専門の精神科医として、30年以上にわたって高齢者医療の現場に携わっている。2022年総合ベストセラーに輝いた『80歳の壁』(幻冬舎新書)をはじめ、『70歳が老化の分かれ道』(詩想社新書)、『老いの品格』(PHP新書)、『老後は要領』(幻冬舎)、『不安に負けない気持ちの整理術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『どうせ死ぬんだから 好きなことだけやって寿命を使いきる』(SBクリエイティブ)、『60歳を過ぎたらやめるが勝ち 年をとるほどに幸せになる「しなくていい」暮らし』(主婦と生活社)など著書多数。
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(精神科医 和田 秀樹)
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