高性能コネクティビティのリーダーであるバレンズセミコンダクター(以下、バレンズ)と、インテリジェント車両向けのSoCとソリューションのリーディング・プロバイダであるBlack Sesame TechnologiesはHuashan-2 A1000自律走行コンピューティング・チップのA-PHYコネクティビティ統合に向けて協業し、現在インテリジェント車両用クロスドメイン・コンピューティング・プラットフォーム「Wudang C1200」にA-PHY機能を追加したと発表しました。Black Sesame TechnologiesはバレンズのVA7000 MIPI A-PHY準拠チップセットを採用し、自動車メーカーとTier-1サプライヤにA-PHY接続規格の提供とサポートを行う予定です。


L2/L2+ ADASソリューション向けの車載グレードSoCのHuashan-2 A1000は包括的で成熟した量産エコシステムにサポートされています。量産中のA1000はFAW Group、Dongfeng Motor Corporation、Geely Holding Group、JAC Groupなど、中国の主要自動車メーカーの車両に採用されています。Wudang C1200シリーズは高いMCU統合コンピューティング性能を備えており、これを使用すればお客様は幅広いインテリジェント機能を1台の車両に統合することが可能です。Black Sesame TechnologiesはValens VA7000チップセットの採用により、帯域幅の拡大、前例のないレベルのEMC耐性による安全性の向上、システム設計のコスト削減も提供できるようになります。

MIPI A-PHYは車載高速センサ・コネクティビティ用に策定された初の自動車業界標準です。発表以来、この技術に基づいて製品設計を行う企業のエコシステムが拡大しています。
バレンズセミコンダクターは同規格を策定した主要企業として、VA7000チップセットを発表し、初のA-PHY準拠のチップセットを市場に提供しました。

バレンズセミコンダクターのSVP兼オートモーティブ・ビジネス責任者のGideon Kedemは「Black Sesame Technologiesの基幹プラットフォームであるHuashan Series A1000とWudang C1200シリーズのプラットフォームでMIPI A-PHY接続のメリットを最大限に活用できるようになることを嬉しく思います」と述べ、さらに「今回の協業は車載高速ビデオ伝送の標準としてA-PHYが普及していること、そしてバレンズのVA7000チップセットが車載市場に価値をもたらしていることを裏付けるものです。中国では最先端技術が即座に採用されることが多いため、この重要な市場でMIPI A-PHYの普及が目覚ましいのも不思議ではありません」と語りました。

Black Sesame Technologiesの共同創業者兼社長のWeihong Liu氏は「MIPI A-PHYコネクティビティに対する関心が中国でも世界でも非常に高い実情を踏まえ、今回実装を進めることにしました」と述べ、さらに
「自動車メーカーのお客様はMIPI A-PHY規格の優位性によるさまざまなメリットを享受できます。今回、A-PHYを新たにサポートしたことにより、エコシステム内外から大きな関心を集めるものと確信しています」と語りました。

A-PHYコネクティビティ機能が追加されたHuashan-2 A1000自律走行コンピューティング・チップは4月25日から5月5日まで開催された北京モーターショーのBlack Sesame Technologiesのブース(E113)で展示されました。



Valens Semiconductorについて
バレンズセミコンダクターは高速コネクティビティ・ソリューションのリーディング・プロバイダとして、世界の人々に向けてデジタル体験の変革を実現しています。バレンズの半導体チップセットは大手メーカーのさまざまな機器に搭載されており、最先端のオーディオ・ビデオ機器や次世代ビデオ会議機器に採用されているほか、ADASや自動運転の進化を可能にしています。バレンズはコネクティビティの範囲を広げつつ、事業の展開先における基準を確立し、その技術はHDBaseT(R)やMIPI A-PHYなどの業界標準の基礎になっています。詳細については https://www.valens.com/ をご覧ください。

Black Sesame Technologiesについて
Black Sesame Technologiesは車載グレードのコンピューティングSoCとSocベースのインテリジェントカー・ソリューションのリーディング・プロバイダです。Black Sesame Technologiesは自律走行車両向け高性能コンピューティングSoC「Huashan」シリーズからスタートしました。
近年ではクロスドメインSoC「Wudang」シリーズを発表し、インテリジェントカーの先進機能における多様化と高度化のニーズに対応しています。独自開発した車載グレードの製品と技術は自律走行、スマート・コックピット、先進画像処理、相互接続など、ミッションクリティカルな機能をインテリジェントカーに実装する際に採用されています。Black Sesame Technologiesは自社開発のIPコア、アルゴリズム、サポート・ソフトウェアを備えたSoCとSoCベースのソリューションを通じて、幅広い顧客ニーズに対応するフルスタックの自律走行機能を提供しています。

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