ガイ・リッチー監督が明かす“ハイブリッドな世界”とは?
本作の舞台であるアグラバー王国の撮影地の候補として、リッチ監督率いる制作チームは、はじめモロッコを考えていた。しかし架空の王国アグラバーを創作する妨げになるかもしれないということに気付いた制作チームは、モロッコにこだわる必要はないと判断し、撮影地をイギリス南東部に決定。フットボール二個分サイズのセットを作り、雨に濡れたサリー州の景観を、見事活気ある埃だらけの何千年も前の喧騒の港町に変豹させたのだ。そしてモロッコ、ペルシア、トルコの各文化から、インスピレーションを得てセットにも魔法をかけた。さらに、撮影地だけでなくアグラバー王国を埋め尽くすキャスト、エキストラたちにもこだわりを持ち王国を作り上げたという。リッチー監督は「私は特定の文化や肌の色や民族に光を当てることが大嫌いなんだ。なぜなら、そうすることはステージ上の間違った部分にスポットライトを照らしていることだと思っているからさ」と語り、これに対してアラジン役を務めたメナ・マスードも、この映画のキャスト陣、アンサンブルは中東や南アジアの世界の幅広さをしっかり反映したものとなっていると明かしている。メナ自身もエジプト系カナダ人であり、ジャスミン役のナオミ・スコットは白人とインド人の血を継ぎ、さらに本作の悪役であるジャファー役ワーマン・ケンザリもチュニジアの血を継ぐオランダ人である。これに対しメナは「僕らはほとんどの大陸をカバーしているけど、それって最近では希少なこと。だけど僕は、目に見える多くの違いや民族的に異なる数多くの文化を伝える映画に参加できたことを、心から誇りに思っているよ」と本作について語った。スクリーンではキャスト陣だけでなく、中東の人々や南アジアの人々による群衆も映し出され、様々なバックグラウンドを持つ500人ものエキストラたちがアグラバー王国を埋め尽くしている。リッチー監督がこだわった“少し広い世界、 ハイブリットな世界”であるアグラバー王国は本作でどのように描かれているのか? ぜひ劇場へ足を運んで世界観を味わってほしい。
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アラジン
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