早くも12節が終了した明治安田J3リーグ。

上位でJリーグ参入1年目の栃木シティが首位を走る一方、最下位となっているのがアスルクラロ沼津だ。

2017年にJ3昇格を果たした沼津は吉田謙監督(当時、現ブラウブリッツ秋田監督)に率いられ、初年度から3位、2年目も4位に入る上々の滑り出しを見せた。

近年は2023年に中山雅史監督が就任。ボールを握る攻撃的でスタイルでJ2昇格争いにも絡んでいたが、今季はここまで1勝6分5敗と低迷している。

そうしたなか、クラブは7日、『アスルクラロ沼津を支えてくださる皆様へ』と題したリリースを発表。アスルクラロスルガ株式会社の代表取締役・高島雄大氏名義で以下のような声明を出した。

「いつもアスルクラロ沼津に温かいご声援と力強いご支援をいただき、心より御礼申し上げます。

2025シーズンのJ3リーグも序盤を終え、これから中盤に入っていく重要な時期を迎えましたが、5月7日現在、1勝6分5敗という成績で最下位という非常に厳しい状況が続いております。
日頃から多大なるご支援をいただいている皆様に、このような結果をご報告しなければならないことを、クラブとして非常に重く受け止めております。

毎試合、スタジアムや配信を通して熱い応援を送ってくださるファン・サポーターの皆様、変わらず力強いご支援をくださるパートナー企業の皆様、そして日々クラブのためにご尽力いただいている関係者の皆様、本来であれば、皆様の想いに結果でお応えしなければならないところ、このような現状となってしまっていること、心からお詫び申し上げます。

昨日までの試合を受けて、本日、中山雅史監督をはじめ、チームスタッフ、強化担当とそれぞれ現状の振り返りを行い、次の試合に向けた対策について真剣に話し合いを行いました。
ここ数試合、私自身もスタジアムで多くのファン・サポーターの方々とお話しする機会があり、激励のお言葉と共に、現状のチームに対するご意見・ご指摘も直接伺うことができました。皆様の声はクラブにとって非常に大切なものであり、真摯に受け止めてまいります。

チームは、現在の成績不振の要因を真摯に分析し、選手・スタッフ一同が一丸となって改善に取り組んでおります。日々のトレーニングから一層の意識をもって取り組み、次戦以降、少しでも早く良い結果を皆様にお届けできるよう、全力で準備を進めております。

また、今シーズンは例年の7月に加え、6月にも特別移籍期間が設けられております。この機会も最大限に活用し、長期離脱中の選手がいる中で、必要な補強を進め、チーム力の底上げを図ってまいります。巻き返しの後半戦へ向けて、より強いアスルクラロ沼津を皆様にお見せできるよう努めてまいります。

5月18日、AC長野パルセイロとの一戦は、再起を図る大切な試合です。この日を“反転攻勢”の起点とするべく、クラブ一丸となり全力で臨みます。
どうか、ホーム愛鷹でアスルクラロ沼津をともに後押ししていただければ幸いです。皆様の熱いご声援が、選手たちの一歩を強く、そして前へと導いてくれます。

引き続き、アスルクラロ沼津への変わらぬご支援、ご声援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます」

5月18日の次戦に向けて全力で準備しつつ、6月1日~10日の特別移籍期間も最大限に活用することを表明したアスルクラロ沼津。

中山監督率いるチームにとっては非常に大事な1ヵ月となりそうだ。

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