
元フランス代表のDFラファエル・ヴァランが現役引退を発表した。
18歳でレアル・マドリーへ加入し、UEFAチャンピオンズリーグ3連覇を含む18ものタイトルを獲得。
今年4月に31歳の誕生日を迎えたばかりだったがここ数年はケガに悩まされており、「僕は僕自身に最高の基準を課している。試合にしがみつくのではなく力強く戦い抜きたい」と引退を決意した。
ここでは、ヴァランと同じく31歳の年に引退した世界的なサッカー選手をご紹介しよう。
マルコ・ファン・バステン
オランダ代表58試合24得点(1983-1992)
3度のバロンドール受賞、EURO88優勝などを経験したオランダの伝説的なストライカー。
ミラン時代にはフランク・ライカールト、ルート・フリットと共に「グランデ・ミラン」と呼ばれたチームをけん引し、スクデット3回、チャンピオンズカップ優勝2回、トヨタカップ2回と輝かしい成績を残した。
EURO88決勝のソビエト連邦戦で見せた角度のないところからのボレーは、今でもサッカー界のベストゴールの1つとして語り継がれている。
ただ足首の慢性的なケガの悩まされ、1995年夏に30歳の若さ(31歳の年)で現役引退を発表。1993年28歳の時のチャンピオンズリーグ決勝が現役最後の試合となった。
ブライアン・ラウドルップ

デンマーク代表82試合21得点(1987-1998)
北欧のデンマークが生んだレジェンドであり、兄のミカエルと共に「ラウドルップ兄弟」として一世を風靡したスター。
バイエルン・ミュンヘンやグラスゴー・レンジャースで活躍を見せ、EURO1992ではデンマーク代表を優勝に導いた。兄ほどの評価は得られなかったものの、「精神的な強ささえあれば世界最高の選手」とも言われた。
ただ、1999年に加入したアヤックスで大きな怪我を負ってしまい、2000年5月の試合を最後に現役を引退。まだ31歳の若さだった。
元レンジャーズOBとしてセルティックFWの古橋亨梧を高く評価しており、「彼の動き、インテリジェンス、フィニッシュ、運動量であれば、よりクオリティーが高い舞台にも対応できると思う」と話している。
エリック・カントナ

フランス代表45試合20得点(1987-1995)
ジネディーヌ・ジダンが出現する直前のフランスのレジェンドであり、襟を立てた威風堂々として佇まいから「キング」と呼ばれたスター選手。
気難しい性格のトラブルメイカーであり、監督や審判、サポーターとたびたび衝突した。フランス時代の1991年には、25歳にして引退を表明している。
周囲の説得もあり現役復帰してマンチェスター・ユナイテッドへ加入。デイヴィッド・ベッカム前の「7番」としてプレミアリーグを4度制覇するなど伝説的な活躍をみせた。
ただユナイテッド時代にも「カンフーキック事件」を起こすなど騒動は絶えず。1997年には突如「ハリウッドを目指す」として俳優業をスタートさせ、現役を引退した(発表当時は30歳だが、31歳になる年)。