J1・湘南ベルマーレのDF鈴木淳之介(21)が、デンマーク1部のFCコペンハーゲンに完全移籍する。湘南とコペンハーゲンが9日に発表した。
鈴木は帝京大可児高から2022年に湘南へ。2年間でリーグ戦5試合の出場だったが、3年目に中盤からセンターバックに転向すると急成長した。
今年6月には森保一監督の日本代表に選出され、インドネシア戦でデビューを果たしている。
加入するコペンハーゲンは、昨シーズンの国内王者でリーグ最多16度の優勝を誇る。
昨シーズンまで鈴木唯人(現フライブルク)が所属し、今夏から内野航太郎、福田翔生がプレーするブレンビーIFとは激しいライバル関係にあり、両チームのダービーマッチは“ニューファーム”と呼ばれている。
ヨーロッパの舞台でも結果を残しており、北欧で最強クラブの筆頭と言える存在だろう。
鈴木はコペンハーゲンの公式で、「ヨーロッパでプレーすることは長年の夢でした。この機会をいただき大変感謝しています。新しいチームメイトに会うこと、コーチングスタッフから学ぶこと、そしてクラブと街のために全力を尽くすことを楽しみにしています」と意気込みを語った。
一方、退団する湘南は現在J1リーグで17位と残留争いを強いられている。
先日には、得点源だった福田翔生が同じデンマークのブレンビーに移籍したばかり。それだけに鈴木は「チームが苦しい状況の中での移籍となり、大変心苦しい思いもあります」と胸の内を明かした。
ただ「自分の夢を叶えるために何が最善かを考え、この決断に至りました」と説明し、「次にサポーターの皆さまとお会いする時には、より成長した姿をお見せできるよう、この選択を信じて全力で頑張ってきます」と語った。
以下、湘南の公式サイトに掲載された全文。
「この度、デンマークのFCコペンハーゲンへ移籍することを決断いたしました。
高校を卒業してからの3年半、本当に多くの方々に支えていただきました。自分をここまで成長させてくださった監督をはじめ、スタッフの皆さま、そしてチームメイトには感謝の気持ちでいっぱいです。
そして、どんな時も応援してくださったサポーターの皆さまには、直接お礼をお伝えすることができませんでしたが、心から感謝しています。
チームが苦しい状況の中での移籍となり、大変心苦しい思いもありますが、自分の夢を叶えるために何が最善かを考え、この決断に至りました。次にサポーターの皆さまとお会いする時には、より成長した姿をお見せできるよう、この選択を信じて全力で頑張ってきます。
このクラブでプロキャリアをスタートできたことを、心から誇りに思います。本当にありがとうございました。
これからも湘南ベルマーレの事を応援しています!」
鈴木とコペンハーゲンの契約は2030年夏までの5年間で、背番号は20に決定している。