カタールで行われているアジアカップ。韓国はグループEで1勝2分の2位となり、決勝トーナメント1回戦でサウジアラビアと対戦することになった。

『fnnews』によれば、もし韓国がサウジに負けた場合、ユルゲン・クリンスマン監督は解任を含めた非常に厳しい立場に置かれるようだ。

そのクリンスマン監督は大会前から「決勝までホテルを予約しておくように」と記者やファンたちに豪語しており、「本当に決勝まで延長して大丈夫か」とあらためて聞かれると「速く延長して」と笑顔で答えていたそう。

また、指揮官は「3万人のサウジファンがスタジアムに来るだろう。我々に不利な雰囲気になりそうだが、それもサッカーの一部。よく準備する」とも話しており、サウジ戦は韓国にとってアウェイなムードになりそうだ。

『Yonhap News』によると、試合3日前の時点で現地にはサウジファンたちの姿があるとのこと。

彼らは東アジア人を見つけると、「韓国人?日本人?」と聞くそう。そこで、韓国人と答えると、サウジが韓国に勝って準々決勝に勝ち進むと興奮気味に叫ぶとか。

サウジ代表の決勝トーナメント進出が確定すると、ドーハにサウジファンたちが集結。サウジの首都リヤドからドーハまでは車で5時間ほどで来ることができるほか、UAEやカタールなどの中東諸国も韓国よりサウジを応援する雰囲気だそう。

中東で20年以上暮らしてきたという現地在住の韓国人も「隣国は近ければ近いほど関係が悪化するという諺は、ここでは当てはまらない。アラブ人は隣国を嫌悪するどころか、『イスラムの兄弟国』と呼んで応援する傾向が強い」と話している。

韓国サッカー協会によると、サウジ戦の応援に来る韓国サポーターは20人程度だそうで、44,000人ほどを収容するスタジアムはほとんどが緑のサウジサポーターで埋め尽くされる見込み。注目のサウジ対韓国戦は日本時間31日に行われる。