
イングランドの強豪トッテナムへの移籍が確実視されている日本代表DF高井幸大。
以前より欧州ビッグクラブからの関心が報じられてきたDFだが、いよいよ今夏にステップアップを果たすことになりそうだ。
そこで今回は、その行き先であるトッテナムがこれまで発掘し、ブレイクさせた選手たちを見ていきたい。
ミッキー・ファン・デ・フェン
現所属クラブ:トッテナム(イングランド)
「プレミアリーグ最速の選手」として知られるファン・デ・フェン。
母国オランダでは2部リーグの経験しかなく、1部でのプレー経験がないまま2021年にドイツのヴォルフスブルクへ。当初は出場機会を得られなかったが、2年目に主力に定着した。
2023年にトッテナムへ移籍。その高い身体能力を武器に初年度からプレミアリーグで活躍し、2年目となった昨季にはEL優勝を果たした。
また近年定着するようになったオランダ代表チームでは、左サイドバックとして起用されるなど多才さを発揮している。
エリック・ダイアー

現所属クラブ:モナコ(フランス)
バイエルンを退団し、今季からは南野拓実が所属するモナコでプレーするダイアー。
彼はイングランド出身ながらポルトガルで育ち、名門スポルティングで育成された異色の経歴を持つ選手である。
2010年にローンでエヴァートンのユースへ加入し、一時的に母国でプレー。その後スポルティングへ復帰し、トップチームでデビューを飾った。
ポルトガルではブレイクしきれなかったが、2014年にトッテナムへ加入して以降、世界的な選手へと急成長を遂げた。
デレ・アリ

現所属クラブ:コモ(イタリア)
MKドンズというクラブで育成され、10代から主力としてプレーしたデレ・アリ。3部での活躍ではあったが、2015年にトッテナムへ引き抜かれた。
すると初年度からプレミアリーグで二桁得点をマークするなど大ブレイク。
ただ精神面での問題を抱えていたこともあって徐々に成績が下降。2022年にはフリーでエヴァートンへ放出されるも復活とはいかず、その後ベシクタシュへのローンも功を奏さなかった。
すっかり“消えた天才”という扱いになっていたが、今年1月にイタリアのコモへ加入し、実に2年ぶりとなる公式戦の出場を果たしている。
グリエルモ・ヴィカーリオ

現所属クラブ:トッテナム(イングランド)
2023年にトッテナムへ加入し、今や絶対的な守護神となったヴィカーリオ。昨季は負傷もありながらEL優勝に大きく貢献した。
彼のキャリアはなかなかの苦労人で、母国イタリアではウディネーゼでトップ昇格したものの出場機会はなく、デビューから2シーズンは4部リーグでプレーしている。
その後、セリエC、セリエBを経て2019年にカリアリへ移籍。2番手ではあったがここでようやくセリエAデビューを果たした。
2021年から在籍したエンポリでは出色の働きをみせ、その活躍が評価されてイタリア代表に初選出されている。
ルカ・モドリッチ

現所属クラブ:未定
今夏、ついにレアル・マドリーを去ることが決まったモドリッチ。
2012年の加入以降、13年間の在籍期間中に数々のビッグタイトルを獲得し、2018年にはフットボーラー最高の栄誉であるバロンドールにも輝いた。
文字通りスペインの地で“世界最高のMF”の一人となったが、そんな彼を有名にしたのはトッテナム時代であろう。
母国クロアチアの名門、ディナモ・ザグレブの中心選手として注目を集めた後、2008年、当時のクラブ史上最高額となる移籍金でトッテナムへ。
この金額が示す通り当時からその才能に疑いの余地はなかったが、クラブ史上初のUEFAチャンピオンズリーグ出場権獲得など、4シーズンにわたってプレミアリーグで活躍した。