
日本代表MF三笘薫によるサッカー教室『Mitoma Dream Camp 2025 supported by Google Pixel』が6月29日(日)に大分県で開催された。
このイベントでは、『君のドリブルが、未来を切り拓く。
また、今回のプログラムの一部は、三笘自身が出演するCMで話題のGoogle PixelとGoogleのAI機能(Gemini)を活用。子どもたちが楽しめるような工夫が凝らされた。
イベント開催の約1ヶ月前には事前打ち合わせを行い、Google Pixelを用いてAIとアイデアの壁打ちを実施。その中で生まれたアイデアが実際にサッカー教室のメニューとして取り上げられたという。
当日は、ドリブルを楽しみながら実践できる「ドリブル鬼ごっこ」や、ゴールした瞬間を盛り上げる「ゴールパフォーマンス披露」など、子どもたちが楽しみながらサッカーの技術を学べるメニューが実施され、魅力的なサッカー教室が展開された。

イベントの最後には、子どもたちから三笘への質問タイムも。イベント後の三笘本人へのインタビューとともにお届け。
子どもたちから三笘への質問
――小4の自分(三笘選手)にもし声をかけるなら、どのような声をかけますか?
「まずはサッカーを楽しむこと。もし周りからどんなに厳しいことを言われても、なんで自分はサッカーを始めたのかを常に意識して、サッカーを楽しむという気持ちを忘れないで、と伝えたいですね。
そして、プロサッカー選手になるためには今からもう始まっているということを理解すること。いつからプロになるんだという意識を持ち始めるかで差が出ると思います。
――試合でキーパーとの一対一で緊張してシュートを外してしまうのですが、落ち着くためにはどうしたら良いですか?
「落ち着くためにはとにかくキーパーとの一対一の練習を続けること。そうすることで相手のキーパーとの距離感やどこにシュートを打ったらゴールできるかがわかってきます。
あとは気持ちも大事で、一対一になったら決めなきゃいけないと考えてしまうと焦っちゃうので、外してもいいやくらいの気持ちで最初は練習すると逆に余裕ができてわかってくることがありますよ。リラックスして練習することをお勧めします」
――三笘選手には苦手なプレーがありますか?
「いつも苦手なところを意識していて、日々これできるようにならないといけないと考えて練習に取り組んでいます。
皆さんはドリブルやシュートなど僕の良いところを見てくれているかもですが、たとえば左足のクロスとかシュート、体力やフィジカルなどいろんな課題があると思っています。
ただ、そんな課題があるのは普通です。苦手があるのは悪くないし、伸びる余地があると考えて皆さんにはトレーニングに励んでもらいたいですね」

イベント後の三笘へのインタビュー
――サッカー教室を開催した理由を教えてください。
「今だからこそ伝えられることがあると思いました。サッカーやスポーツの楽しさが伝わって、サッカー選手になろう、と思っている子はより思いが強くなったり、今のうちから上を目指すきっかけになればと思います」
――初めてのサッカー教室を終えて、子どもたちと実際に触れ合った中で、このサッカー教室を通じて伝えたかったことや届けたかった想いは、どのように届いたと感じていますか?
「純粋に楽しく感じてもらえれば嬉しいですし、サッカー選手を身近に感じてもらったことで、自分がやりたいことやプロになりたいという気持ちが強くなっていたら嬉しいです」
――事前にGoogle Pixelを使ってAIとの打ち合わせも行ったそうですが、その際に意識したことや助かったことはありましたか?
「30人で実施する練習メニューを考案するという時に、自分やトレーナーさん達とだけでは浮かばないアイデアが出てきて、スムーズに進んでいた印象です。自分には思い浮かばないアイデアもたくさん出てきて楽しかったです」
――Google Pixelにサッカー教室のアイデアを聞くという、三笘選手が出演しているTVCMの内容が今回初めて実現する形となりました。実際にドリブル鬼ごっこを実施してみていかがでしたか?
「(Google PixelのAIに提案された)メニューが豊富で、1人のアイデアでは限界があったので、力を加えてもらって情報交換をしたイメージでした」

――AI審判やAI技術による選手のパフォーマンス分析など、スポーツ界でのAI活用が広がっています。
「情報やデータで分析が出来るようになってきたと思いますし、人の感覚やピッチでの感情もあるのでそういった感性もうまく取り入れながら、使えるところは使っていければいいのかなと思います」
――三笘選手のようなサッカー選手を目指す子どもたちへのメッセージをお聞かせください。
「小さい頃から僕もサッカーが好きで、身近にサッカー選手がいるとより『なってやろう』という気持ちにもなる。
日本のサッカーも強くなっている中で、子どもたちや育成世代の力が今の日本に必要なので、1日1日を大切に過ごしていってほしいと思います」