J1の名古屋グランパスは9日、「レレ選手の公式戦出場に関するお知らせ」と題したリリースを発信。
6月12日に期限付き移籍加入を発表したブラジル人FWレレに関して、その後登録手続きを進める中で、国際サッカー連盟(FIFA)が定める「選手の地位及び移籍に関する規則(RSTP)」第5条第4項に基づき、名古屋では2025シーズンの公式戦に出場できないとFIFAから回答があったと発表した。
今季J1で現在13位の名古屋。27歳のレレは、残留争いを回避するためアメリカで開催中のクラブワールドカップでベスト4に入ったブラジルの名門フルミネンセから獲得したストライカーだった。
レレは今年、3月にセアラーへローンされ、6月にフルミネンセへ復帰。即名古屋へ再ローンされた形だったが、フルミネンセでリオデジャネイロ州選手権、セアラーで全国選手権に出場済み。「同一シーズンに公式戦で出場できるのは2クラブまで」というFIFAの規則に該当するとみなさた。
名古屋によれば、ブラジルサッカー連盟(CBF)の規程「州選手権はFIFAの定める公式戦には該当しない」という条項があるため、クラブとしてはレレ選手の移籍手続きを進めてきたが、最終的にFIFAへの確認を行ったところ「州選手権はFIFAの定める公式戦に該当する」という回答があったという。
CBFの規程では問題がないことから、Jリーグクラブのブラジル選手獲得において、過去にも同様のケースで移籍が成立したケースはあったはず。
背番号も97番に決まっていたレレ。7月7日(月)から始まったJリーグの第2登録期間で選手登録する予定だった名古屋としては、対応を迫られることになってしまった。