バスの運転手不足、サッカーJリーグにも影響…地方で開催の天皇杯でFC東京サポーターが大ピンチ
バスの運転手不足、サッカーJリーグにも影響…地方で開催の天皇杯でFC東京サポーターが大ピンチ

近年、バスの運転手不足が社会的な問題となっている。

大都市でもバスの大幅な減便などが話題を呼んでいるが、人手不足の地方ではより深刻。

そしてそれはサッカー界にも影響をもたらしている。

大分県大分市に本社を置く大分バス株式会社は9日、Xのアカウントにて「重要なお知らせ」を発信。

乗務員不足の影響により、7月16日(水)にクラサスドーム大分で開催される天皇杯3回戦「大分トリニータ vs FC東京」において、臨時バスの運行を行わないことを発表した。

バスの運転手不足、サッカーJリーグにも影響…地方で開催の天皇...の画像はこちら >>

クラサスドーム大分こと大分スポーツ公園総合競技場は、2002年のワールドカップと2008年の国体に向けて建設され、2001年3月にオープン。上空から見たスタジアムが開口部を含め“目”のように見えることから「ビッグアイ」の愛称でも親しまれている。

ただ、最寄り駅から距離があるうえに丘陵地に存在するスタジアムのため、車やタクシー、バスでないとアクセスは困難。大分トリニータのJリーグホームゲームではシャトルバスが重要なアクセス手段となっている。

バスの運転手不足、サッカーJリーグにも影響…地方で開催の天皇杯でFC東京サポーターが大ピンチ
バスの運転手不足、サッカーJリーグにも影響…地方で開催の天皇杯でFC東京サポーターが大ピンチ

今回、試合を主催する大分県サッカー協会は、大分駅からクラサスドーム大分まで往復のシャトルバスを用意したものの、150名限定とのこと。

天皇杯の2回戦で大分トリニータが北海道コンサドーレ札幌をPK戦の末に破ったのが6月18日であり、そこからでは延長戦やPK戦もあるカップ戦のバス手配が難しかったようだ。Jリーグの平日開催では大分バスも問題なく対応できているという。

「ご利用を予定されていたお客様にはご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解の程お願い申し上げます」と理解を求めた大分バス。特にアウェイから駆け付けるFC東京のファン・サポーターにとっては厳しい状況だが、昨今の日本ではどこでも起こり得る問題でもある。

今後、試合会場を決める際には「バス」の要素も考慮していく必要がありそうだ。また、大分で浮上している新スタジアム構想にも影響していくことになるかもしれない。

編集部おすすめ