1992年以降、イギリスで有料放送のみに限定されているプレミアリーグだが、今後も無料で視聴することはできないようだ。
同国メディア『BBC』は8日、自由民主党(イギリス)が提出した「毎シーズン、最低10試合のプレミアリーグ無料地上波放送」を義務付ける新条項を議会否決したと伝えた。
イギリスにおけるクラウン・ジュエル(国民的イベント)に指定されているスポーツイベントは、有料チャンネルでは放送できない決まりがあり、FIFAワールドカップ、欧州選手権、FAカップなどが含まれている。
プレミアリーグの試合中継は1992年の設立以降、有料放送のみに限定されており、コロナ禍の2020年にBBCが1試合を無料放送したことがあるのみだ。
スポーツ大臣ステファニー・ピーコックは「政府としては現在のイベントリストがうまく機能しており、視聴の機会と放映権収入のバランスが取れていると考えています。私たちももっと多くの試合を無料で放送したいと願っていますが、投資とのバランスも重要であり、それを揺るがせてはいけません」と述べた。
現在同国ではスカイスポーツとTNTスポーツがプレミアリーグの試合放送をしているが、リーグ戦全試合を視聴するためには、年間660ユーロ(約13万円)のサブスクリプション費用がかかるそう。