2019年末から今年1月まで、インドネシア代表監督を務めた韓国人指揮官シン・テヨン(申台龍)氏。
同代表の後任が指導者としての経験が浅いパトリック・クライファート監督だったこともあり、インドネシア、韓国の双方でシン・テヨン氏の評価に関しては未だに議論が続いている。
そうした中、現在話題となっている問題が「贔屓起用」疑惑だ。
韓国メディア『スポーツ朝鮮』によると、シン・テヨン氏はインドネシアにおいて、DFアスナウィ・マンクアラムを贔屓起用した問題が批判を集めている。
シン・テヨン監督体制で、同国代表の主軸を務めたマンクアラムは20代前半ながら、代表でキャプテンも経験。また、クラブキャリアにおいても同監督の推薦で、韓国2部安山グリナースに移籍した。
韓国初の「インドネシア人Kリーガー」となった同選手は、リーグの月間最優秀選手にも選出されるなど、主力選手として複数年間にわたり印象的な活躍を残した。
しかしながら、クライファート監督体制となって以降、マンクアラムはインドネシア代表に選出されていない。そのため、インドネシアではシン・テヨン氏による「贔屓起用」だったのではないかという疑惑が噴出している。
これらの疑惑に対し、シン・テヨン氏の通訳としてインドネシア代表で通訳を務めていたチョン・ソクソ氏は自身のYoutubeチャンネルで「このような主張はサッカーをよく知らない人々から出てくるのだ。本当に好みがあるとしても、シン監督はそんなこと言ったこともなく、選手を偏愛しない」と疑惑を否定している。