
日本代表DF伊藤洋輝が所属するドイツ王者バイエルン・ミュンヘンは、アメリカで賞金総額1500億円のFIFAクラブワールドカップを戦っている(伊藤は負傷欠場)。
5日に行われたPSGとの準々決勝に0-2で敗れて敗退が決まったが、22歳のドイツ代表ジャマール・ムシアラが痛々しいアクシデントに見舞われてしまった。
飛び出してきた相手GKジャンルイージ・ドンナルンマに巻き込まれた左足首があらぬ方向に折れ曲がってしまったのだ。

ムシアラは絶叫しており、その姿を見たチームメイトたちは頭を抱え、ドンナルンマも思わず涙を浮かべていた。
バイエルンのヴァンサン・コンパニ監督は「ムシアラの件の後、感情が激しく揺さぶれれた。誰もあんな目に遭いたくない。こういうことは起こり得る。冷静さを保たなければいけない。前半終了のわずか1分前に起きたアクシデントで、本当に不運だった」とコメント。
一方、バイエルンの守護神マヌエル・ノイアーとスポーツディレクターのマックス・エバールは、ドンナルンマのプレーに疑問を呈していたという。
「あのような形で飛び込むのはかなりリスクが高い。相手を負傷させるリスクを負うだけだ。それで何も起こらない。
それから私は彼に近づき、『あそこに行かないのか?』と言った。ジャマールはそこに横たわっていて、おそらく今は入院しているだろう。
敬意を表して、彼のところへ行き、幸運を祈り、申し訳ないと言うのが適切だと思う。そうしたら彼はジャマルに近づいた。イタリア人は非常に感情的だ。自分だったら違った反応をしただろう」
「100キロの体重でスプリントして下腿に飛び乗ると、何かが起こるリスクが高い。悲劇だ。彼が故意にやったとは到底思えない。しかし、そこに人が立っていることも全く考慮していなかった」
ムシアラは筋損傷から3カ月ぶりに先発復帰したばかりだったが、『Bild』によれば、腓骨骨折の疑いがあるという。
試合後、ドンナルンマは、ムシアラの回復を祈っているとSNS上に綴っている。