
2024-25シーズンのイングランド・プレミアリーグはリヴァプールの優勝で幕を閉じた。かつては「フーリガンの母国」として激しい暴動が頻発していたが、リーグのグローバル化や取締の強化によって、徐々にその危険性は排除されてきた。
ただ、減少傾向にはあるとはいえ、2024-25シーズン全体では1803名のサッカーファンが逮捕されており、その数は決して少なくはない。
今回は『Daily Mail』から「昨季のイングランド・プレミアリーグで最もサポーターの逮捕者が多かったクラブ」のトップ5をご紹介する。
5位:アストン・ヴィラ
逮捕者:71名
逮捕者のうちホームゲームでの割合:35%
最も多かった逮捕理由:公共秩序違反(22名)
一昨季はわずか26名の逮捕者数しかいなかったアストン・ヴィラ。その増加幅はイングランド・プレミアリーグで最も大きくなった。
ホームゲームにおける逮捕者数はわずか35%しか記録されておらず、65%がアウェイゲームや中立地での犯罪によって身柄を拘束されている。
なお逮捕者の内訳は、暴力行為が20名、公共秩序違反が22名、危険物体の投擲が2名、ピッチへの乱入が2名、泥酔による攻撃行為が13名、入場禁止違反が1名、クラスA薬物の持ち込みが11名。
4位:チェルシー

逮捕者:76名
逮捕者のうちホームゲームでの割合:42%
最も多かった逮捕理由:暴力行為(26名)
チェルシーも比較的前年度よりも逮捕者が増加したクラブの一つであり、特にFAカップやヨーロッパの大会におけるサポーターの行動が何度か問題視されたとのこと。
逮捕者の内訳は、暴力行為が26名、公共秩序違反が23名、危険物体の投擲が5名、ピッチへの乱入が1名、泥酔による攻撃行為が6名、チケット押し売りが4名、クラスA薬物の持ち込みが11名。
3位:ウェストハム・ユナイテッド

逮捕者:77名
逮捕者のうちホームゲームでの割合:39%
最も多かった逮捕理由:公共秩序違反(28名)
2023-24シーズンはプレミアリーグで最も逮捕者が多かったクラブであり、その数は103名を数えたものの、昨季は大幅に減少することになった。
なお、逮捕者の内訳は、暴力行為が8名、公共秩序違反が28名、危険物体の投擲が10名、チケット押し売りが1名、危険物所持が1名、入場禁止違反が1名、クラスA薬物の持ち込みが26名、施設の破壊行為が1名。
2位:マンチェスター・シティ

逮捕者:94名
逮捕者のうちホームゲームでの割合:59%
最も多かった逮捕理由:公共秩序違反(43名)
マンチェスター・ダービーやヨーロッパの大会など、かなり管理が難しい試合を数多く抱えているマンチェスター・シティ。ゲーム数の増加もあって事件の発声はかなり多くなったという。
なお、逮捕者の内訳は、暴力行為が21名、公共秩序違反が43名、危険物体の投擲が5名、ピッチへの乱入が1名、泥酔による暴力行為が6名、危険物所持が1名、花火の持ち込みが2名、クラスA薬物の持ち込みが15名。
1位:マンチェスター・ユナイテッド

逮捕者:121名
逮捕者のうちホームゲームでの割合:49%
最も多かった逮捕理由:公共秩序違反、暴力行為(ともに34名)
昨季のプレミアリーグで唯一100名以上のサポーターが逮捕されたのがマンチェスター・ユナイテッド。前年度の王者だったウェストハムを大幅に上回る結果になった。
なお逮捕者の内訳は、暴力行為と公共秩序違反がともに34名、危険物体の投擲が7名、差別的行為が6名、ピッチへの乱入が3名、泥酔による暴力行為が3名、花火の持ち込みが5名、クラスA薬物の持ち込みが27名、施設の破壊行為が2名。