ロナウドは今もトップコンディションを維持している photo/Getty Images
マンUは混乱の中にあった
2021年の夏、FWクリスティアーノ・ロナウドが古巣マンチェスター・ユナイテッドに復帰を果たした。当時の盛り上がりは相当なものがあったが、この復帰劇は思うような成果に繋がらなかった。
ロナウドは2021-22シーズンにリーグ戦で18ゴールを挙げるなど奮闘したが、結果は6位でフィニッシュすることに。シーズン途中には指揮官オーレ・グンナー・スールシャールが解任されるなど、マンUは混迷の中にあった。
その後のロナウドは指揮官エリック・テン・ハーグとの関係がスムーズに進まず、2022年11月にクラブとの契約を解除することに。現在はサウジアラビアのアル・ナスルでプレイしているが、クラブOBのガリー・パリスター氏は同じマンチェスターでもマンチェスター・シティの方に行くべきだったと当時のロナウドについて語る。
マンUで成功を収めてきたロナウドがライバルクラブのマンCに向かうのは現実的な話ではないが、近年のマンUが苦戦しているのは事実。パリスター氏は、ロナウドを活かすだけの土台がマンUに出来ていなかったと振り返る。
「もしシティがクリスティアーノに興味を持っていたなら、シティに行った方がずっと良かっただろうね。シティなら多くのゴールを決めていたことだろう。ユナイテッドに復帰するタイミングを間違えたと思う。チームには十分な力がなく、彼にチャンスを与えることができなかった。彼はペナルティエリアで活躍する選手だからだ。シティなら彼をペナルティエリアへ送り込み、ゴールをたくさん決めていたことだろう」
「我々はクリスティアーノにもっと多くのことを求めていたが、彼も全盛期のような走りはできない。
マンC指揮官ジョゼップ・グアルディオラがロナウドのスタイルを好んだかは分からないが、チャンスメイクの質ではマンCの方が上回っている。ロナウドにとっては難しい古巣復帰となってしまい、マンUの方もまだ苦しい状況が続いている。