
東アジアE-1選手権の初戦で香港に6-1の大勝を収めた日本代表。
20歳のMF大関友翔は63分から川辺駿に代わり出場すると、ボールを引き出しながら決定的なパスをエリア内へ送り、自らミドルシュートでゴールを狙う場面もあった。
所属の川崎フロンターレではキャプテン脇坂泰斗の控えに回ることが多い大関。しかし、森保一監督は短い時間でのパフォーマンスを評価して日本代表へ初招集し、大関もデビュー戦でその期待に応えるプレーを見せたと言える。
大関のプレーは、『U-NEXT』でこの試合の解説を担当した元日本代表、戸田和幸氏にもインパクトを与えたようだ。戸田氏は試合翌日の9日、自身のXで大関について以下のように綴った。
「昨晩の試合、大関は途中からの出場で明確に試合を変えました。
所属クラブではまだ準レギュラーの立ち位置だと思いますが、ピッチに立った時の雰囲気とパフォーマンスは代表選手としてのそれに相応しいもの。
非常に高いレベルのフットボール理解、その頭の中を具現化出来る決断力とテクニック、出し手にも受け手にもなれる万能性、堂々とした態度、全てに大きな未来を感じさせる選手。
チームスポーツとしての機能性、集団としての取り組みはもちろんですが、次戦以降も個人のパフォーマンスも注目していきたいと思います」
ロジカルな解説者として人気の戸田氏がここまで選手個人を称賛することは珍しい。
戸田氏は中継の中で、SC相模原の監督を務めていた2024シーズン、J3で当時大関が期限付き移籍していた福島ユナイテッドFCと対戦。その時から堂々としたプレーが強く印象に残っていたことを明かしている。
2024年のアジアカップで日本代表のトレーニングパートナーを務めるなど、10代の頃からその才能を高く評価されてきた大関。福島、そして川崎でのプレーを経て、日本代表として期待される選手となりつつあるようだ。