パリ五輪までに滑り込みセーフか!?活躍が認められてU-23代表に選出された3選手
パリ五輪までに滑り込みセーフか!?活躍が認められてU-23代表に選出された3選手

パリ五輪出場を目指すU-23日本代表が今月22日午後7時20分にサンガスタジアム by KYOCERAでU-23マリ代表との親善試合に臨む。

これまで多くの才能あふれる若手選手が起用されてきた。

伸び悩みを見せてレースから脱落した者もいる一方で、壁を乗り越えて代表入りに名乗りを上げた実力者もいる。

壁を乗り越えて親善試合に臨むU-23日本代表に招集された3選手をピックアップした。

大ケガを乗り越えたキャプテン

半田陸

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所属:ガンバ大阪

ポジション:右サイドバック

モンテディオ山形アカデミー出身の半田は元々センターバックとしてプレーし、身体能力の高さと深い読みで危険地帯をカバーリングするクレバーなプレーでキャプテンとして育成年代をけん引してきた。

昨年7月のチーム練習中に左腓骨骨幹部骨折を負って長期離脱した。昨年3月に開催されたウルグアイ戦、コロンビア戦に向けた日本代表の初招集や、欧州移籍の噂などもあっただけに苦しい状況となってしまった。

それでも今季は復活を印象付ける活躍を見せ始めている。開幕町田ゼルビアFC戦で先発出場を果たし、第3節ジュビロ磐田戦ではフル出場を果たした。

マリとの試合でパリ五輪入りに向けてダメ押しのアピールを見せてほしい。

海外挑戦失敗から完全復活

田中聡

パリ五輪までに滑り込みセーフか!?活躍が認められてU-23代表に選出された3選手
パリ五輪までに滑り込みセーフか!?活躍が認められてU-23代表に選出された3選手

所属:湘南ベルマーレ

ポジション:守備的ミッドフィールダー

高校3年次の2020年シーズンに湘南のトップチームに昇格した田中は、デビューシーズンでリーグ戦17試合(内先発は11試合)に出場する活躍を見せて、世代を代表する守備的ミッドフィールダーとして名を馳せた。

球際の強さ、クレバーなカバーリング、攻守の切り替えの早さ、優れた戦術理解能力を武器に、2021年シーズンはリーグ戦36試合出場2得点1アシストと結果を出した。活躍が認められる形で翌年8月にはベルギー1部コルトライクに期限付き移籍を果たした。

一方でベルギーでは出場機会を確保できず、完全買い取りオプションは行使されなかった。昨年6月に湘南へ復帰するも、パフォーマンスの低下により苦しむ時期が続いた。それでも今季は打って変わって実力を発揮する形で存在感を見せ続けており、代表チームでも優れた実力を示してほしい。

名門を1部復帰に導いたストライカー

染野唯月

パリ五輪までに滑り込みセーフか!?活躍が認められてU-23代表に選出された3選手
パリ五輪までに滑り込みセーフか!?活躍が認められてU-23代表に選出された3選手

所属:東京ヴェルディ

ポジション:センターフォワード

福島の尚志高で早くから超高校級ストライカーと注目され続けた染野は、高2の全国高校選手権準決勝で大会覇者の青森山田高相手にハットトリックを決めるなど、同大会5ゴールで得点王になる活躍を見せて一世を風びした。

だが高3年次は度重なる負傷により高校最後の選手権はメンバー外に終わり、鳴り物入りで入団した鹿島アントラーズでも同期であるMF荒木遼太郎の後塵を拝するように中々活躍を見せることができなかった。

2022年に東京Vへ期限付き移籍してからは才能の片りんを見せ始め、翌シーズンに育成型期限付き移籍で東京Vに再加入するとJ1昇格プレーオフ決勝清水エスパルス戦で貴重な同点弾、決勝点となるペナルティーキック奪取に貢献するなど実力を発揮した。活躍が認められる形で親善試合に臨む代表招集を勝ち取った。

U-19代表からはキャンプ招集は受けていたが、試合の出場はなかっただけにアピールが注目されている。