
スロバキアで開催されているUEFA U-21欧州選手権は25日、準決勝が行われ、ドイツがフランスに3-0と快勝。2大会ぶりの決勝進出を決めた。
ドイツはここ5大会で実に4度目の決勝進出。今大会チームをけん引しているのは、10番を背負うFWニック・ヴォルテマーデだ。
『ハリー・ポッター』シリーズに登場しそうな名前を持つ23歳は、身長198cmの巨人アタッカー。2020年にヴェルダー・ブレーメンにおいて、クラブ史上最年少の17歳11ヶ月16日でブンデスリーガデビューを果たした逸材だ。
フィジカル面の成長が追いつかずブレイクまでやや時間はかかったものの、シュトゥットガルトへ移籍した2024-25シーズンは28試合12ゴールを記録。DFBポカール決勝でも先制点を決めてチームを優勝へ導いている。
6月のUEFAネーションズリーグ・ファイナルズでドイツ代表初キャップを飾ると、現在開催中のU-21欧州選手権では無双状態。ここまで出場した4試合すべてでゴールを決め、通算6ゴールで得点ランキングトップに立っている。

198cmの長身を誇るヴォルテマーデだが典型的なセンターフォワードタイプではなく、セカンドトップやトップ下を得意とするテクニカルなFW。まだまだ伸びしろがありそうなだけに、国内外のビッグクラブが熱い視線を送る存在だ。
今夏の動向が注目されるなか、まずは28日(土)に行われるイングランドとの決勝戦でのプレーを楽しみにしたい。