adidasと「20年以上契約を継続している」5つの代表チーム
adidasと「20年以上契約を継続している」5つの代表チーム

代表チームやクラブチームなどに、ユニフォームやトレーニングキットなどを提供するキットサプライヤー。

両者の関係は10年も続けばかなり長いほうだが、中には20年以上も継続中のチームが存在する。

ここでは、サッカー界“3大サプライヤー”の一つであるadidasと長期契約が続いている、5つの代表チームをご紹介しよう。

スペイン

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スペイン代表 1992 adidas ホーム ユニフォーム

選手:フリオ・サリナス

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スペイン代表 2024 adidas ホーム ユニフォーム

選手:ロドリ

adidasとの契約期間:1982年-1983年、1991年-現在

スペインはadidasとの長期契約を代表するチームの一つだ。

1982年にadidasと最初の契約を結ぶも翌年にパートナーを解消。その後le coq sportif時代を経て、1991年にadidasと2度目の契約を結んでいる。以来継続中で、2024年で33周年となった。

2008年と2012年の欧州選手権2連覇、そして2010年南アフリカW杯の優勝と、第2期adidas時代に黄金期を迎えている。

画像上段のフリオ・サリナスが着ている“でかロゴ”ユニフォームは、1992年に登場した第2期adidasで2代目のホーム。

1994年アメリカW杯予選などで使用した。

ハンガリー

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ハンガリー代表 1998 adidas ホーム ユニフォーム

選手:ピソント・イシュトヴァーン

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ハンガリー代表 2024 adidas ホーム ユニフォーム

選手:ラング・アーダーム

adidasとの契約期間:1976年-1989年、1994年-現在

ハンガリーとadidasの関係は、実は非常に長い。

1976年に初めて契約した大手スポーツブランドがadidas。1990年から94年まで一度はUmbroと契約したが、その後再びadidasと手を組んでいる。以来パートナーシップは継続中で、2024年で第2期のスタートから30周年を迎える。

掲載可能な最も古いadidasユニフォームは画像上段の1998モデルで、EURO2000予選などで使用した。

ハンガリーは左胸にサッカー連盟のエンブレムではなく国章を付けるが、欧州の代表チームで国章の装着を優先させるチームは数少ない。

アルゼンチン

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アルゼンチン代表 2001 adidas ホーム ユニフォーム

選手:ハビエル・サネッティ

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アルゼンチン代表 2024 adidas ホーム ユニフォーム

選手:アンヘル・ディ・マリア

adidasとの契約期間:1970年代、1989年-1998年、2001年-現在

アルゼンチン代表のサプライヤー変遷は、実は非常に複雑なものだ。

70年代以前はいくつものローカルブランドが担当し、アルゼンチンとadidasが初めて契約したのは1974年のこと。ただ、70年代は地元のスポーツブランドUribarriとadidasが交互にサプライヤーを担当し、オセロの白黒が並ぶように何度も変更を繰り返していたようだ。

当時のアルゼンチンは軍事政権下で、こうした“地元推し”の動きも何か複雑な事情があったのかもしれない。

1990年代からadidasを着続けているイメージがあるアルゼンチンだが、1999年から2001年まではReebokのユニフォームを着ていた。

日本

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日本代表 1999 adidas ホーム ユニフォーム

選手:中村俊輔

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日本代表 2022 adidas ホーム ユニフォーム

選手:南野拓実

日本代表は1980年代からadidas、Asics、Pumaがサプライヤーを担当し、1992年から98年までは3社で共通のデザインを使うという、他国ではまず見ないシステムで代表チームを支え続けてきた。

そして1999年からは、現在も続くのadidas一社との契約がスタートしている。2024年はそのパートナー開始から25周年という節目の年だ。

その最初のユニフォームとなった1999モデルは、ワールドユース(現U-20W杯)、2000年シドニー五輪、2000年アジアカップと大舞台で活躍した。とりわけワールドユースは準優勝、アジアカップは優勝と大きな成果を残している。

日本は近いうちにカタールW杯で着た2022モデルに別れを告げて、新しいユニフォームがお披露目となることだろう。

ドイツ(西ドイツ)

adidasと「20年以上契約を継続している」5つの代表チーム
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西ドイツ代表 1980 adidas ホーム ユニフォーム

選手:カールハインツ・フェルスター

adidasと「20年以上契約を継続している」5つの代表チーム
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ドイツ代表 2024 adidas ホーム ユニフォーム

選手:ジャマール・ムシアラ

adidasとの契約期間:1954年-不明、1980年-現在

ドイツとadidasの関係はサッカー界の長期契約の象徴とも言えるが、それも2026年を最後に終了することが決定した。ドイツサッカー連盟は3月、2027年よりNikeを新たなパートナーに迎えることを発表したからだ。

現在の契約は1980年からスタートし、その間にワールドカップと欧州選手権(EURO)をそれぞれ2度制覇。

さらW杯は3度、EUROは2度の準優勝を経験。両大会で合計9度の決勝進出を果たしている。

adidasとの最初の契約は1954年だったと言われている。その後、イングランドの名門Umbroや、当時adidas傘下だったerimaのユニフォームを着た時代もあったが、1980年に再び3本線のユニフォームを着始めている。

非adidas期間については、Umbroが1960年代から5~6年ほどサプライヤーだったという説がある一方で、erimaは1962年から1980年までサプライヤーを担当したとメーカー側が主張している。そのため第1期adidasの正確な期間も不明だ。

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