前田大然、旗手怜央、稲村隼翔、山田新の日本人4選手が所属するスコットランド王者セルティック。

リーグ4連覇中のチームは、欧州最高峰のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場をかけた予選プレーオフでカイラトと激突した。

カザフスタン王者カイラトはセルティックにとって格下の相手ながら、1stレグは0-0のスコアレスドロー。

そして、26日に行われた2ndレグでも得点を奪えず。後半41分には相手ゴール前で前田に決定機が訪れるも左足のシュートは枠外へ。前田は思わず、その場に突っ伏していた。

『Sky Sports』は「なんてミスだ!これでセルティックは2000万ポンド(約40億円)を損するかもしれない」と指摘。

また、元セルティックDFマーク・ウィルソンは「前田にチャンスが訪れるまで(1stレグから合わせて)180分もかかった。あれは2000万ポンドがかかった場面だった」とコメント。

『BBC』によれば、元セルティックMFジョン・コリンズは「去年はあれがゴールネットを揺らすのを何度見ただろうか」、元セルティックFWエイダン・マクギーディも「これ以上のチャンスはもうないだろう。最高のフィニッシャーの放ったシュートは枠外にそれてしまった」と嘆いていたという。

その後、延長戦でも得点は生まれず、0-0のままPK戦にもつれ込むと、両チーム合わせて最初の3人が失敗するまさかの展開に。

そして、セルティックで5人目のキッカーだった前田が相手GKにPKを阻止されると勝負あり。

セルティックはショッキングなCL予選敗退が決まり、一方のカイラトは初のCL出場が決定。

昨シーズンは33ゴールと得点を量産した前田だが、重要な一戦でゴールを奪えず、試合後には沈痛な表情を見せていた。

これでUEFAヨーロッパリーグに回ることになったセルティックは、大幅な減収になると予想されている。

試合後、コリンズは「セルティックに関わる全ての人にとって最大の失望は、ごく普通のチームに敗退したことだ。カイラトはCLのチームではない。セルティックはこの試合前に選手を補強しておくべきだった。彼らは勝ち抜けるだけの実力があると信じて、賭けに出た。残念ながら、それは裏目に出てしまった」、マクギーディは「クオリティもインテンシティも欠けていた」と指摘していた。

一方、セルティックのブレンダン・ロジャーズ監督は、「非常に悔しい。守備はまずまずだったが、なかなか打開できなかった。特に後半と延長戦ではいいチャンスがあった。もちろん、PK戦になれば何が起こるか分からない」とコメント。また、キャプテンであるカラム・マクレガーは「我々全員が責任を取らなければならない。

2試合を通して、(相手に)敬意を表さなければならない。彼らは全力を尽くして守った。もちろん、CLに出たかったが、この失望を一刻も早く乗り越えなければならない」とうなだれていた。

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