村瀬は現在17歳の高校2年生。4歳のときに家族でゲレンデに赴き、スノーボーダーである父の滑りを見て「カッコいい」と思ったのがスノーボードを始めたきっかけだ。ソチ五輪スロープスタイルに出場し、2020年に伝統の一戦「BUROTN US OPEN(THE 2020 BURTON US OPEN SNOWBOARDING CHAMPIONSHIPS)」のスロープスタイルを制した角野友基が幼き頃に出演していたDVDを観て彼の滑りに憧れ、小学1年生からスロープスタイルの大会に出場することになった。

村瀬の原動力は卓越したライディングスキルもさることながら、負けん気の強さだ。小学校低学年の頃から、すでにその片鱗をうかがわせていた。地元・岐阜にあった室内ゲレンデで毎週金曜日にストレートジャンプの大会が行われており、勝つために躍起となっていた村瀬少女。週1日程度だった練習頻度を3日以上に増やして通うようになり、ボードをつかむグラブトリックの研究に余念がなかった。

「妹の由徠も幼稚園に通っている頃から一緒に室内ゲレンデに行くようになったんですけど、ノーズ(ボードの先端)グラブがうまくて大会で負けちゃったんですよね。私が小3で由徠が小1のときだったんですけど、そのときは妹に負けることがすごく悔しくて。それでスイッチが入りました」

小学3年生の冬には草大会やJSBA(日本スノーボード協会)の地区大会に出場するようになり、少しずつ勝てるようになった。ちょうどそのタイミングで、ユーストライアウトというルールが制定。滑りの審査を通過すれば、一般クラスに出場できるというものだ。村瀬はそのトライアウトで見事合格し、東海地区大会で優勝。大人に混ざって初の全日本選手権出場の切符を勝ちとった。