入社26年目の伊藤Pは、「モヤモヤさまぁ~ず2」や「緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦」などが代表作。22年目の佐久間Pは「ゴッドタン」や「あちこちオードリー」、「青春高校3年C組」ほか。傘下会社ではないニッポン放送でラジオ「佐久間宣行のオールナイトニッポン0(zero)」も受け持つ異色の名物Pだ。16年目の髙橋Pは「家、ついて行ってイイですか?」ほか。10年目の上出Pは「ハイパーハードボイルドグルメリポート」を当てた。
4人は、記憶に残る番組や、自分が関わった思い出深い作品を挙げる旨の社内メールを受け取った。そして、テレ東55年の歴史でド肝を抜かれた番組をリモート形式で紹介していく特番「浦和からもってきて!」が誕生した。定例会議系・過去映像バラエティーという新ジャンルだ。
テレ東にはかつて、テープ倉庫「浦和アーカイブセンター」(通称)があった。新人ADはまず、このアーカイブ素材を検索する業務から始める。そこで独特すぎるテレ東の過去素材に触れ、動揺、洗脳、絶望を経験する。
初回を担当したのは、伊藤P。初めて通った企画の「人妻温泉」を紹介した。魅惑的な人妻という響き、テレ東が得意な温泉を掛け合わせた単純な発想だが、蓋を開けてみればAVのほぼパクリだ。
人妻の家にダンナがいない時間帯、悩みを抱えた若い男性が上がり込む。相談しながら、ラストは究極の癒しである入浴。
19年前に放映されたやりたい放題の深夜番組。わずか9カ月で打ち切られたが、足跡は残した。
伊藤Pはさらに、「生中継!モーニング娘。卒業 後藤真希 ファイナル・ステージ」も挙げた。
残る3人の3回は今月26日と6月2日が同じく深夜0時12分から、30日は同50分から。
(伊藤由華)