日本に留学中の中国人が詐欺被害に遭うケースが相次いでいるとして、駐日中国大使館が注意を呼び掛けた。中国メディアの頭条新聞が4月30日付で報じた。

同大使館は「複数の在日中国人留学生が振り込め詐欺に遭い、大きな被害を受けている」と説明した。大使館によると、最近発生している詐欺の手口は、まず番号変換ソフトを使用して大使館員を装って電話をかけ、重要な資料または小包の受け取りに来てほしいと要求。留学生がどんなものかと尋ねると、中国国内の公的機関(公安や検察、裁判所)をかたる場所に電話を転送し、「犯罪の疑いがあるので帰国して身の潔白を証明するか、保釈金を支払わなければならない」と脅す。多くの人は保釈金の支払いを選択し、中国国内にいる家族に連絡して指定した口座に金を振り込んでいたという。

同大使館は「在外公館が電話を国内の公的機関に転送することはなく、公的機関が電話やチャットアプリを通じて国境を越えて事件を処理することもない。ましてや、関係者に銀行口座の暗証番号の提供を求めたり、送金を求めたりすることはない」と指摘。

「このような電話を受けた場合はすぐに切り、絶対に個人情報を伝えたり、金銭を振り込んだりしないように」と注意喚起した。

これに、中国のネットユーザーからは「わざわざ日本に行って金を取られるなんてね」「中国人は中国人しかだまさない」「中国人をだますのは中国人」「海外で中国人から電話が来たら、それはセールスか詐欺のどちらか」「こんなのに引っかかる留学生は頭が悪い」「古い手口だ。まだ信じる人がいるのか」「知らない番号は全部無視してる」などのコメントが寄せられている。(翻訳・編集/北田)