陝西歴史博物館が29日明らかにしたところによると、同博物館の第4展示室で「大唐遺宝--何家村窯蔵出土文物展」と題する唐代文化財の展示会が5月1日から一般来場者向けに無料で開催されます。同博物館本館の入場券を予約すれば、展示会も見学することができます。

鑲金獣首瑪瑙杯(牛頭の形をした瑪瑙の酒器)、鴛鴦蓮弁紋金碗(蓮の花におしどりの模様を施した金製の食器)、鎏金舞馬銜杯紋壺(金の馬が浮き彫りされた酒壺)など国宝級の唐代文化財がお目見えします。

1970年10月に西安南部の何家村(唐の長安城興化坊の所在地)で陶甕二つと銀缶一つが発見されたのをきっかけに、独特な造形をし、華美な紋章が施され、優れた工芸で作られた古代器物約1000点が出土しました。これらの器物は、唐代の美を表現すると同時にエキゾチックなスタイルも印象的で、その精巧さに眼を見張るものがたくさんあります。中国の権威ある考古機関によって20世紀の中国における重大考古学的発見に指定されました。

金の茶碗・壺、瑪瑙の杯、唐代の宝物を無料展示―陝西歴史博物館
鎏金舞馬銜杯紋壺

展示されるのは、何家村の窯蔵で出土した金銀器、瑪瑙、玉器、ガラス器、銭貨、薬材などの文化財319点(組)を厳選したもので、唐代の典章制度、宮廷の饗宴、儀礼文化、社会風習および文明交流などの面に幅広く及び、唐代の政治、経済、文化と社会生活が集中的に再現されます。(提供/CRI)