シンガポール華字メディアの聯合早報の28日付報道によると、中国広東省広州市の裁判所は、経営再建中の不動産開発大手、中国恒大集団(エバーグランデ)と同社創業者の許家印(シュー・ジアイン)氏に対し、高額消費分野における生活または事業に必需ではない消費を制限する命令を出した。

同社が26日夜に発表した公告によると、広州市南沙区人民法院が14日に出した(2024)粤0115執8571号の裁判所命令に基づき広州の裁判所が出した執行通知書に基づく関連の支払い義務を同社が履行しなかったことによるもの。

中国恒大創業者に再び高額消費制限令―シンガポールメディア
恒大集団

香港の高裁は1月29日、中国恒大集団に清算を命じた。同社の22年末時点の負債総額は2兆4000億元(約46兆8000億円)超に上り、世界で最も多額の負債を抱える不動産開発企業となった。

中国恒大集団は昨年9月、許氏が違法行為の疑いで当局から「強制措置」を受けていると明らかにした。許氏は今年3月にも湖北省咸寧市の裁判所から高額消費制限を命じられていた。(翻訳・編集/柳川)

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