中国の「都市公共交通条例」の実施が1日に始まった。同条例は、都市公共交通優先発展戦略をさらに明確化している。
10年前は総延長距離527キロ、18路線だった北京地下鉄は今や、総延長距離836キロ、27路線にまで発展し、平日には延べ1100万人が利用する地下で運営される特大都市のようになっている。
この「地下都市」の運営効率を高めるべく、北京は運行計画と措置を最適化し続けて運行間隔を縮め、地下鉄7路線の発車間隔が2分以内になっている。また、改札機をスムーズに通過することができるよう、地下鉄全路線で支付宝(アリペイ)や微信支付(WeChatペイ)、銀聯雲閃付といったモバイル決済が利用できるようになっているほか、9月からはVISAカードやマスターカードといった海外発行のクレジットカードにも対応できるようになった。

北京は近年、運営企業に対して合理的に駅の地下の空間を開発し、条件が整っている場合にはリニューアルを行うよう働きかけてきた。そして、コンビニ87店、献血ルーム2カ所のほか、自動販売機、玩具販売機、ATMなどのセルフサービス機を2117台、キッチンカー14カ所、花売りコーナー40カ所などが設置されてきた。こうした取り組みにより、地下鉄の活力がさらに高まっている。(提供/人民網日本語版・編集/KN)