中国メディアの環球時報によると、中国のトレンドやぜいたく品市場を分析する米ウェブサイトのジンデイリーはこのほど、中国の美容に関する新たなトレンド「爆改」について取り上げる記事を掲載した。
記事によると、「爆改」は2024年に中国版インスタグラムとも呼ばれる小紅書(レッドノート)の利用者の間で流行語として急浮上し、そのハッシュタグ付き投稿は33億3000万回超も閲覧され、578万件もの議論を巻き起こした。
こうした有名人の変身を再現しようと、人々は新しいメークアップ技術やヘアスタイルを試すことから、集中的な減量プログラムや美容整形手術などのより思い切った手段を講じるに至るまで、自分たちの爆発的な変身をSNS上に投稿している。
中国本土のハイテクを活用した「微調整」や「ライトメディカルビューティー」の急成長に見られるように、美の基準に対する社会全体の執着も浮き彫りになっている。需要は女性だけにとどまらず、男性の間でも「外見への不安」が高まり、男性用化粧品市場の成長を後押ししている。デロイトによると、中国の美容医療市場は今後4年間で年平均10~15%の成長率で成長する見込みだ。フランスのDaxue Consultingによると、中国の美容整形市場は遅れて始まったものの急速に拡大し2025年までに563億ドル(約8兆7828億円)に達すると予測されている。
この現象は、TikTokやREDなどのアプリで利用者がフォロワーに「輝く」方法についてのアドバイスを求めるという新たなトレンドも生み出した。個人が人々に自分の外見を批評してもらい、外見を大幅に改善する方法について率直なアドバイスを求めるようになった。
記事は「25年を迎えるに当たり、『爆改』などのトレンドはさらに上昇傾向を続けると予想される。この現象は間違いなく中国の美容市場に利益をもたらすことになるが、消費者もコストを負担しなければならなくなるだろう」と伝えた。(翻訳・編集/柳川)