2025年1月12日、中国経営報はキャセイパシフィック航空の香港―ネパール便で連続して2日間にわたり乗客が食物中毒を発症したと報じた。
記事は、8日に運航した同航空のネパール・カトマンズ発香港行きで、乗客10人が食事後10~30分以内に嘔吐(おうと)、腹痛、発熱などの食物中毒症状を訴え、その後体調不良者が16人に増えたと紹介。

また、同署が8日夜に発表した内容によると、体調不良を訴えた乗客の中で9人がネパールで同じツアーに参加しており、帰国便で食事を取る約2時間前に同じソースのチキン、キュウリ、トマトのサンドイッチとフライドポテトを食べていたものの、集団食中毒を引き起こした原因の特定には至っていないと紹介した。
さらに、10日午後には香港政府衛生署が報告を行い、9日に運航した同便で再び乗客が食物中毒の症状を起こしたことを明らかにしたと紹介。乗客の症状は8日の集団食中毒に類似している上、発症前に同様の機内食を食べていたことが確認されていると伝え、二つの事案が疫学的に関連性を持つとの見方が出ているとした。
記事は、衛生署衛生防護センターが二つの事案について多方面から包括的に調査を進めており、共通して提供された機内食や、搭乗前に空港またはネパール国内で食べた物の調査を進めていると紹介。現時点では原因は不明であるものの、同航空ではビーツサラダの提供を一時的に停止するよう指示が出されたと伝えた。(編集・翻訳/川尻)