日本と台湾の「お年玉(台湾では「紅包」)」の違いについて紹介した記事を、台湾メディアが相次いで配信している。
台湾メディア・中時新聞網は27日、「台湾ではまもなく旧正月を迎えるが、実は日本にも紅包の習慣がある。
それによると、「日本人のおじさん」はフェイスブックで、日本のお年玉は台湾とは異なりほとんどが白く控えめなデザインの袋に入れられ(台湾では派手な赤い袋)、新年(1月の初め)に渡されることが多いが、台湾では旧暦の正月(1月下旬から2月初旬)に渡されることが多いとした。また、一番の違いはサイズだとし、台湾の紅包に比べて日本の袋は小さいとし、その理由を「控えめで謙虚な気持ちを表すため」と説明した。
さらに、台湾では紅包を子どもだけでなく親(や祖父母)にも渡すことが一般的だが、日本では子どもに渡し、親に渡すことは極めて少ないことにも言及。金額についても、日本の方が多い場合が多く、(親戚の数にもよるが)小学生の場合は総額で5000台湾ドル(約2万3000円)くらい受け取ると解説した。
別の台湾メディア・風伝媒も同日付で記事を配信しており、「日本でも新年に紅包を渡す習慣があることを知っている人も少なくないだろう。しかし、台湾との大きな違いもある。台湾の紅包とは異なり、基本的に白い袋に入れられる。(日本では)冠婚葬祭でもお金は白い袋に包まれることが一般的。また、袋のサイズも日本のものは小さめで、中に入れる紙幣は三つ折りにされ、紙幣の肖像が上にくるように包まれる」と説明した。
また、「台湾では紅包には偶数の金額を入れることが縁起が良いとされている。ただし、『9』は『久』(と発音が同じ)に通じるため例外的に認められている。