2025年1月29日、香港メディア・香港01は、米コーヒーチェーン大手スターバックスの中国本土での売上が減少し、中国発のコーヒーブランドの成長が浮き彫りになったと報じた。

記事は、スターバックスが28日に2025年9月期第1四半期(24年10~12月)の決算を発表し、売上高が前年同期比0.29%減の93億9800万ドル(約1兆4500億円)となったことを紹介。

世界の既存店売上高が同4%減だったのに対し、中国本土の既存店売上高は同6%減と特に売上が落ち込んだことが明らかになったと伝えた。

また、同期には世界で377店舗を新規オープンさせ、同期末の世界店舗数は4万576店舗になったこと、このうち53%が直営店、47%がフランチャイズ店となっていること、中国の店舗数は24年末時点で7685店舗であることを紹介している。

中国でスタバの売上減少し自国ブランド台頭、カフェ業界に大きな変化―香港メディア

その上で、「中国などの市場では、スターバックスは依然として激しい競争に直面している」とし、中国発のコーヒーチェーンである瑞幸咖啡(ラッキンコーヒー)の23年の売上高が約249億元(約5200億円)に達し、スターバックス中国の売上高30億8000万ドル(約4700億円)を上回って、中国市場最大のコーヒーチェーンとなったことを指摘。中国国内の店舗数でも瑞幸咖啡が1万6218店舗とスターバックスを大きく上回っていると伝えた。

さらに、茶系飲料チェーン業界で急成長する蜜雪氷城(ミーシュエ)が運営するカフェ・幸運咖(ラッキーカップ)なども勢力を伸ばしており、中国のカフェ業界の構図が大きく変わりつつあることを紹介した。(編集・翻訳/川尻)

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