台湾の特急列車に乗った日本人女性のSNS投稿が、台湾で話題になっている。聯合新聞網や中時新聞網など複数の台湾メディアが報じた。

報道によると、当事者の女性はこのほど、SNS・Threads(スレッズ)で事のいきさつを説明。台中から桃園に向かう特急列車「自強号」に乗っていたという女性は、服用していた薬の影響で血栓ができやすいため水分を多くとらなければならなかったものの、現地のトイレ事情が分からなかったことから水分摂取を控えていた。座席を確保できず立っていたものの、強い揺れから気分が悪くなり、床に座り込んでしまったという。

座っていると駅に到着したかどうかが分かりづらかったため、隣にいた女子高生に翻訳機を介して「体調が悪いので、桃園駅が近づいたら教えてください」と伝えたところ、「ここに座ってください」とスペースを空けてくれた上、先に降りる際に「あちらの男性にお願いしました」と別の乗客に引き継いでくれた。女性は「つらいながらも、涙が出てきました」と感動したことを明かした。

日本人女性、台湾の列車での出来事に感涙=「たくさんお礼言っても足りない」―台湾メディア

また、その男性も翻訳機を通じて「安心してください」と声を掛けてくれ、荷物を持つと申し出てくれたという。女性は「たくさんお礼を言っても足りないくらい本当に助けてもらいました」と感謝の言葉をつづっている。

この投稿に日本や台湾のユーザーから「台湾の若者は本当に優しいね」「台湾人の温かさ」「台湾人と日本人の友情は永遠」「台湾を称賛していただき、ありがとうございます」「体調はもう大丈夫ですか?また旅に来てね!」「台湾人としてこの話を見て、とても台湾人らしい優しさで思わず笑みが浮かびました」といったコメントや、「駅などにはほとんどの場合トイレがあり、水をたくさん飲んでもトイレが見つからない心配はありませんよ」「乗務員に助けを求めたら、空いている席に案内してくれるかもしれませんよ」といったアドバイスが寄せられた。(翻訳・編集/北田)

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