2025年5月11日、中国の旅客機内で乗客が非常口を開けるトラブルが発生した。中国メディアがこの件を報じるとともに、中国のSNS・微博(ウェイボー)で注目を集めた。

極目新聞は11日、同日午後に昆明空港に着陸した長沙発の中国東方航空5828便で、着陸後に乗客が勝手に非常口を開けるトラブルがあったと紹介。同便の乗客の話として、トラブルによって乗客が飛行機から降りるのが20分遅れた以外に大きな影響はなく、負傷者などはいなかったと伝えた。

また、現役の旅客機機長としてメディアで積極的に民間航空に関する情報発信をしている陳建国(チェン・ジエングオ)氏が、開けられた扉が翼上の非常用扉であること、飛行中はもちろんエンジン始動中や通常の搭乗用扉のロック中などには自動でロックがかかっており勝手に開けられない構造になっていることを解説し、飛行中に簡単に扉が開くわけではないと説明したことを伝えた。

記事によると、扉を開けた乗客は若い男で、警察当局に連行されたという。

微博ではこのトラブルが注目されるとともに、非常扉を勝手に開けた場合の賠償金額にも関心が集まった。ネットユーザーは「1回扉を開けて10万元(約200万円)か。なかなかの遊びだな」「こういうやからはどうせ同じことを繰り返すのだから、ちゃんと犯罪記録を残し、刑事勾留すべきだ」「非常扉の座席に当たったとき、乗務員から再三『絶対に触らないでください』と念押しされ、ビクビクしながら乗ったのを覚えている」「非常扉の座席は広くて快適なんだけど、座らせちゃいけない人もいるよなあ」「搭乗禁止にしてほしい」「この乗客はさぞや金持ちなんだろうな」といった感想を残している。

また、「一体何年前の話だよと思ったら今日のことだった」とし、今なお飛行機内における非常識な行動によるトラブルが発生することに驚きを覚えるユーザーもいた。(編集・翻訳/川尻)

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