中国国営の中央テレビ(CCTV)のアカウント・央視新聞は13日、北海道で「無差別傷害事件」が発生したとして、在札幌中国総領事館が注意喚起したことを伝えた。

同領事館は、北海道倶知安町で3日に男性が切りつけられた事件を「無差別傷害事件」として紹介したほか、札幌市や岩手県盛岡市、秋田県秋田市などではひき逃げによる死傷事故が起きていると言及。

さらに、札幌市などで若い女性を狙った性犯罪も起きているとし、日本で生活する中国人や日本を訪れる中国人に対し、夜間の単独行動は控えるよう注意を呼び掛けた。

中国ではこのところ「日本で無差別殺傷事件が起きている」との注意喚起や報道が相次いでおり、4月には在日中国大使館が公式ウェブサイトで注意を呼び掛けたほか、5月に大阪市西成区で児童ら7人に自動車が突っ込んだ事件、東京メトロ南北線の東大前駅のホームで男が刃物で男性を切り付けた事件が「無差別殺人事件」として大きく取り上げられた。

今回の注意喚起についてもSNSで「#北海道で無差別傷害事件が発生」が注目を集めており、ネットユーザーからは「またかよ」「最近日本は事件が多いな」「それなのに日本旅行を薦めるブロガーまでいる」「日本の治安は良いんじゃなかったのか?」「日吹(日本の良さを吹聴する人)はどこに行った?」「中国の同胞は安全に注意を」といったコメントが寄せられている。

なお、同領事館は「気温上昇に伴い、冬眠を終えたクマなどの野生動物の活動が活発化しており、山菜採り中の事故も発生している」とし、「標識に従い、立ち入り禁止区域や携帯電話の電波が届かない場所には近づかないこと」「クマよけの鈴、ラジオ、ホイッスルなどを携行し、野生動物には近づかず、餌を与えたり挑発したりしないこと」なども呼び掛けている。(翻訳・編集/北田)

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