2025年5月20日、中国のポータルサイト・網易に、話数が多い日本の名作アニメ5作品とその魅力について紹介した記事が掲載された。

記事は1作目に 「サザエさん」を挙げ、「日本語学習の初心者にも適した作品である。

『サザエさん』の世界では、時間軸がない。明日が明日でなくなり、人は老いるだけで死ぬことはない。『日本の国宝級アニメ』とも称され、基本的に海外では放送されていない。せんべいやお茶を片手にのんびりくつろぎながら見るのに最適で、その内容は典型的な日本家庭の日常で構成されている。また、アニメの放送自体が日本家庭の週末の習慣ともなっており、素朴で愛らしく、気軽に見てはくすりと笑い、そしてまた新たな一週間が始まる」と述べた。

2作目に「ドラえもん」を挙げ、「同作の物語は今見ても面白く、その数々の秘密道具には心をくすぐられるものが多い。野比のび太(のびのびた)は、私たちの身近にいる普通の小学生のような存在だが、彼にドラえもんという友達がいることは本当にうらやましく思える。ドラえもんの存在は子ども時代の夢であり、大人になっても忘れられぬ憧れだ。物語には数多くの結末が存在するが、悲しい結末を迎えることも多く、本当に切ない」とした。

3作目に「名探偵コナン」を挙げ、「同作の成功は、多くの要素が巧みに融合されていることが起因している。長く愛され続けている名作である上、どの事件にも巧妙なトリックとサスペンスが施され、見応えある推理劇は視聴者を物語世界に引き込んでいる。主人公・江戸川(えどがわ)コナンは聡明で機転が利き、黒ずくめの組織との対決は物語の大きな見どころとなっている。

さらに登場人物同士の複雑な人間関係や繊細な感情描写も作品に深みを与えており、毛利蘭(もうりらん)との恋愛模様や、灰原哀(はいばらあい)との友情も心に響く」と言及した。

4作目に「クレヨンしんちゃん」を挙げ、「ひょうきんな子どもらしい視点で日常生活をユーモラスに描き出した作品。野原(のはら)しんのすけの天真爛漫さは多くの人の心を癒やし、毎エピソードでは笑いと感動の絶妙な融合を見せてくれる。しんのすけは、誰もが心の中に秘めているもう一人の抑圧された自分を象徴しており、彼の存在は『大人の世界』に対する優しい抵抗であるとも言える。同作に最も心を動かされるのは、お腹が痛くなるほど笑わされた後に『自分が必死に目指していた立派な大人より5歳の子どもの方が、よほど人生を深く理解しているかもしれない』とふと気付くところだ」と論じた。

5作目に 「ONE PIECE」を挙げ、「自由と夢をテーマに描いた、熱い情熱に満ちた冒険の叙事詩。モンキー・D・ルフィをはじめとする個性豊かなキャラクターたちが魅力であり、壮大な世界観、細やかな感情描写、そして迫力ある戦闘シーンが視聴者の心を熱くさせる。連載開始から20年以上を経てもなお高いクオリティーを保ち、『国民的漫画』と呼ばれるにふさわしい作品である。人々を夢中にさせる理由は、恐らくこれが『夢』を描いた物語だからだろう。ルフィやロロノア・ゾロたちは、私たちと共に成長してきた存在でもある。また、ルフィは恋愛に踏み込むことはなく、どこまでも純粋で優しい子どものような存在だ。そんな彼のために、これまで命を懸けたり犠牲になったりした人がどれだけいたことか」とした。

(翻訳・編集/岩田)

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