中国のポータルサイト・捜狐に「蛇」がモチーフのアニメ5作品を紹介した記事が掲載された。
記事はまず、「『蛇』という神秘的で力強い存在は、アニメの世界においてしばしば重要な役割を担っている。
記事は1作目に「NARUTO-ナルト-」を挙げ、「同作の広大な世界観において、蛇は一貫して重要なモチーフとして描かれている。その中でも印象的なのは、三忍の一人である大蛇丸(おろちまる)と口寄せ動物のマンダ、白蛇仙人(はくじゃせんにん)である。マンダは、かつてはサスケとデイダラの戦闘時に召喚され、巨大な牙が圧倒的な攻撃力と支配力を示している。大蛇丸は不老不死を追い求める中で、自身の肉体を改造する術を使い、あたかも蛇の『脱皮』のように形態を変化させていった。その変貌は、蛇が象徴する『再生』のイメージと彼の野望を結びつけるものである。作中には、龍地洞の主である白蛇仙人も登場する。彼は半人半蛇の姿を持ち、仙術の使い手として、薬師(やくし)カブトに仙術を授ける役割を果たす。『NARUTO-ナルト-』の世界において蛇は、単なる戦闘演出にとどまらず、登場人物たちが生命の本質を探求する姿をも象徴している」と論じた。
2作目には「ひょうたん童子」を挙げ、「中国アニメ史における金字塔的作品で、蛇の妖怪が悪役の完成形として描かれている。彼女が繰り出す妖術は7人のひょうたん兄弟を次々に苦しめた。

3作目は「犬夜叉」だとし、「同作では日本神話に登場する蛇の要素が大胆に再解釈されている。かつて東国を支配していた竜骨精(りゅうこつせい)は、山を貫くほどの巨大な存在として描かれる。奈落(ならく)によって封印が解かれた後、犬夜叉(いぬやしゃ)が『鉄砕牙』でその頭蓋を切り裂く場面は、蛇が象徴する『死と再生』というイメージを鮮やかに表現している。また、蛇骨(じゃこつ)というキャラクターも特筆すべき存在である。彼は蛇腹の仕込み刀・蛇骨刀を操る敵役で、まるで生きている蛇のようにしなやかに攻撃する。この武器は蛇の柔軟性を戦闘美学に変換しており、『犬夜叉』の中でもっとも印象的な蛇系キャラクターとなっている」と説明した。
4作目は「鬼滅の刃」だとし、「同作における蛇柱・伊黒小芭内(いぐろおばない)は、その名の通り蛇を象徴とする柱である。口を覆う包帯、オッドアイ、そして鏑丸(かぶらまる)という名の白蛇が常に肩に巻きついている。
5作目には「ONE PIECE」を挙げ、「同作に登場する『女ヶ島(アマゾン・リリー)』は、女性だけ生まれる『九蛇』という民族によって治められている。女帝のボア・ハンコックは『蛇姫様』とも呼ばれる存在で、その美しさと覇気による威圧感を兼ね備えており、彼女の『メロメロの実』の能力は、敵を石化させる点からギリシャ神話の蛇の髪を持つ怪物・メデューサを連想させる。また、彼女の妹であるサンダーソニアとマリーゴールドも戦闘時には蛇首の怪物へと変身する。女ヶ島の住民たちが蛇型の武器を手に戦う姿は、女性の強さと蛇の権威が視覚的に強調されており、『ONE PIECE』における独自の文化設定の一端を担っている」と言及した。
そして、「東洋の神話から現代のファンタジー作品に至るまで、蛇は常に変幻自在な文化の象徴として登場し続けている。アニメ作品に登場する蛇は力の具現であったり、運命の暗示であったり、運命の隠喩であったり、あるいはキャラクターの成長を映す鏡としても描かれている。鱗が光と影の中できらめき、蛇の舌が空気を震わせる時、二次元世界における蛇たちは、その独特な魅力で、視聴者を神秘と想像に満ちた幻想の旅へと誘ってくれるのである」と結んだ。(翻訳・編集/岩田)