江蘇省のサッカーリーグである第1回江蘇省都市サッカーリーグ(江蘇リーグ)が最近、予想を上回る人気となり、注目度を高めている。南京や徐州、常州などのランドマークともなっているサッカースタジアムは、集まったサポーターの拍手や声援で大いに盛り上がっている。

また、地元のチームを応援するために、本拠地に観戦に行くサポーターも多くなっている。

江蘇リーグはプロサッカーリーグではなく、江蘇省体育局が13の区・市の政府と共同で企画したアマチュアサッカーリーグだ。ほとんどの選手がアマチュアであるものの、南京や鎮江などで行われた試合の中にはチケット争奪戦が繰り広げられたケースもあるほどの人気ぶりとなっている。

江蘇リーグの人気は、各地が近年推進している「スポーツ+文化観光」融合発展の縮図でもある。江蘇省体育局の統計によると、各都市で開催された江蘇リーグの試合の観戦者数は18万人以上に達しており、観客動員率はプロサッカーリーグにも引けを取らない。

江蘇リーグが盛り上がっているのを背景に、各地は地域文化とグルメの要素をうまく組み合わせ、サッカーの試合を競技性と娯楽性を兼ね備えた一大イベントへとレベルアップさせ、地元の文化観光、グルメ、消費は好調をキープしている。今年の端午節(端午の節句、今年は5月31日)に合わせた3連休中、南京は旅行予約サイトの「美団旅行」の全国文化観光人気都市ランキングでトップに輝いた。美団旅行によると、端午節連休後も江蘇省の文化観光は活況をキープし、2日から8日までの同省内の景勝区の予約数は前年同期比で305%増となった。

1日に南通が4対0で泰州を破り、南京が1対0で無錫を破ると、南通と南京の特色あるグルメの人気度が目に見えて高まった。ECプラットフォーム・ 美団のデータによると、2日には江蘇省における「南京塩水鴨(塩味茹でダック)」の検索回数が前週比で74%増に、「塩水鴨」セットの注文数が同58%増に達した。「南通早茶(朝食)」の検索回数に至っては、367%増と激増した。ここ1週間、「徐州バーベキュー」や「盱眙ザリガニ」の検索回数も前週比でそれぞれ197%増と61%増に達した。

旅行サイト「Qunar.Com」のホテルの予約データを見ると、5-8月の江蘇省のホテルの予約件数は前年同期比で21%増に達している。都市別トップ10を見ると、南京、蘇州、無錫、徐州、揚州、常州、連雲港、南通、淮安、鎮江となっている。

「Qunar.Com」のビッグデータ研究院の関係責任者によると、「スポーツ+文化観光」の融合が近年、比較的目立つ流れとなっている。江蘇リーグのサポーターは省民がメインで、地域の商業圏の宿泊や飲食、旅行などの総合消費を目に見えて押し上げており、現地の文化観光消費の新たなけん引力となっている。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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