中国メディアの参考消息は24日、スペインで中国の自動車メーカーの注目度が急上昇しているとし、スペインメディアのABCの19日付記事を紹介した。

記事によると、スペインの自動車市場が急速な変革を遂げつつある中、消費者の注目を集める戦いでは中国メーカーが明らかに勝利を収めている。

スペインの公式デジタル消費モニターであるGfK DAMの調査によると、中国の自動車ブランドの公式ウェブサイトへの訪問者数は前年比305%増加した。この急増は、他の国々とは対照的だ。

電気自動車(BEV)やハイブリッド車(HEV)への関心の高まりを反映する閲覧データによると、スペインのインターネット利用者の21%が自動車ブランドの公式ウェブサイトを訪問していることが分かる。

全体として、この分野でのオンライン検索は昨年に11%増加したが、この拡大を圧倒的にけん引したのが中国ブランドだ。

中国ブランドが305%の増加を記録したのに対し、韓国ブランドは22%増、日本ブランドは9%増、欧州ブランドは6%増で、米国ブランドは4%減少した。

この台頭は、BEVとHEVに特化したアジアメーカーの躍進によるところが大きい。スペインの自動車ブランドランキングで、中国ブランドは、BYDが14位に入り、月間ユニークユーザー数は42万7000人を超え、1日当たり約2万人の訪問者数を獲得し、このカテゴリーにおける地位を確固たるものにしている。さらにMGが18位、オモダが22位、エブロが24位と続いている。

中国ブランドの圧倒的な参入にもかかわらず、スペインで訪問者数の多い20ブランド(2025年4月時点)の総合ランキングでは、依然として老舗メーカーがリードしている。セアトの4月のユニークユーザー数は100万人を超え、日産とヒョンデもそれに接近している。

GfK Mediaのディレクター、デビッド・サンチェス氏は、自動車購入プロセスの変革について、「自動車業界は今、インターネットが単なるショーケースや情報媒体ではなく、購入プロセスの中心軸となっている重要な局面を迎えている」と強調する。

オンラインでのやりとりが決定的に重要となるこの新しいデジタルダイナミクスは、ブランドの商業的成功に違いをもたらし、中国メーカーがスペインの消費者の関心を引き付ける驚くべき能力を発揮している。

(翻訳・編集/柳川)

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