中国の習近平国家主席は7月15日午前、北京の人民大会堂で中国を公式訪問中のオーストラリアのアンソニー・アルバニージー首相と会談しました。

習主席はアルバニージー氏の再選に改めて祝意を表明しました。

その上で、中国とオーストラリアの二国間関係について、「双方の共同の努力により、両国関係は低迷期を脱出し、改善の方向に向かっている。これは両国の国民に確実な利益をもたらしている」とし、「平等と相互尊重、小異を残して大同を求め、互恵協力を堅持することが両国と両国民の根本的利益に合致する。国際情勢がどのように変化しようとも、この基本方針は堅持すべきだ」と強調しました。習主席はまた、「中国とオーストラリアの全面的な戦略パートナーシップは既に新たな10年に入っており、中国はオーストラリアと共に両国関係を更なる発展へ導き、両国民の利益増進を図りたい」と表明しました。
習近平主席、オーストラリアのアルバニージー首相と会談―中国

アルバニージー首相は席上、「中国の発展はオーストラリアにとって極めて重要だ」と述べ、オーストラリアが中国との経済面でのデカップリングを求めない立場を明確にしました。その上で、「グリーン産業、気候変動対策、医療技術などの分野での実務協力を推進し、貿易円滑化を通じたウィンウィン関係の構築を希望するとともに、変動する国際情勢の下で多国間主義を堅持し、国連が重要な役割を発揮することを支持し、共に自由貿易とWTOルールを守っていくことを通じて、国際社会のより一層の安定性・確実性向上に貢献したい」との意向を示しました。

なお、アルバニージー首相は中国が2026年のAPEC議長国を務めることについて、「オーストラリアはこれを支持する」との立場を表明しました。(提供/CRI)

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