中国上場企業協会が8月31日に明らかにしたところによると、上海、深セン、北京の三つの証券取引所の合計5432社の上場企業が、2025年上半期(1~6月)の決算報告書を発表しました。そのデータによると、中国の上場企業は、産業構造が引き続き最適化され、新たな質の生産力(イノベーションに主導された、従来の経済成長方式から脱却した、ハイテク、高効率、高品質を特徴とする先進的な生産力)の成長が加速しているとのことです。
2025年上半期の上場企業全体の売上高は前年同期より0.16%増加して35兆100億元(約723兆2800億円)に達しました。上半期の純利益は前年同期比2.54%増の3兆元(約62兆円)で、伸び率は前年同期より4.76ポイント上昇しました。6割近い会社が増収を達成し、4分の3以上の会社が黒字でした。また2475社で純利益が増加し、1943社は売上高、純利益のいずれも増加しました。
創業板(深セン証券取引所の新興企業向け市場、「中国版ナスダック」や「ChiNext(チャイネクスト)」とも呼ばれる)、科創板(上海証券取引所に開設された「科学技術」+「創新(イノベーション)」を主とした証券取引)、北京証券取引所の上場企業は上半期、創業板が9.03%、科創板が4.90%、北京証券取引所上場企業が6.08%と、売上高の大幅な増加を記録し、創業板は純利益増加率が11.18%と、市場全体のレベルを大きく上回りました。
また、1~6月には上場企業がイノベーションを加速させ、全市場の研究開発投資は前年同期より3.27%増加して8100億元(約16兆7300億円)を超え、成長率は前年同期より2ポイント近く上昇しました。(提供/CRI)