中国の今夏の特別輸送体制「暑運」(7月1日~8月31日)が8月31日に終了しました。国家鉄路集団のデータによると、7月1日から8月31日までの62日間で、全国鉄道の旅客輸送人数は前年同期比4.7%増の延べ9億4300万人となり、過去最高記録を更新したとのことです。
データによると、今年の「暑運」期間中、全国の鉄道は1日当たり延べ1500万人以上の旅客を輸送し、旅客列車は前年同期比8%増の1日当たり1万1330本が運行されたことが分かりました。
今年注目されるイベントとなった2025江蘇省都市サッカーリーグ「蘇超」では、夏休み期間中サッカーファンの試合観戦を支援するため、長江デルタ地域の鉄道部門は「蘇超」ファン専用列車を運行しました。高速鉄道を降りると、サッカーファンはすぐにバスに乗り換え、会場に直行できます。長江デルタ地域の鉄道部門は8月31日までに、累計35本の「蘇超」ファン専用列車を運行し、累計延べ3万1500人以上のファンを輸送しました。
全国各地では今夏、コンサートなどの公演も人気を集め、コンサートのために会場の都市を訪問することが若者にとって新たな旅行ブームとなりました。鉄道部門はこのチャンスをつかみ、適時にファン専用列車を運行しています。
また、国際旅客列車の運行により、「越境ツアー」を利用した訪中外国人観光客も増えています。今夏、中国とベトナムを結ぶ旅客列車は延べ5348人の旅客を輸送しました。中越国境に位置する鉄道駅の東興市駅は、毎月25以上のベトナム旅行団体を受け入れており、これまでに受け入れた観光客数は延べ3万4000人に達しました。
今夏は、訪中外国人が鉄道の常連客となっています。データによると、「暑運」期間中に全国の鉄道が輸送した外国人旅客は前年同期比23.9%増の延べ348万4000人に達しました。鉄道切符予約アプリのデータによると、「暑運」期間中に訪中した外国人の人気目的地には上海、北京、広州、深セン、杭州、成都、蘇州、西安、重慶などが含まれているとのことです。