中国メディアの参考消息は3日、中国電気自動車(EV)大手の比亜迪(BYD)がミュンヘンモーターショー(IAAモビリティ)開幕直前に二つの驚きを引き起こしているとする独紙ミュンヘナー・メルクーアの記事を紹介した。
記事はまず、「中国の自動車産業は手頃な価格の小型車の輸出だけにとどまらず、その地位を固めてきた。
その上で、BYDは、ミュンヘンで9日に開幕するIAAモビリティ2025に先立ち、高級ブランド「仰望(ヤンワン)」の華々しい世界記録と、欧州市場に衝撃を与える可能性のある新しいスーパーステーションワゴンの初公開という二つの驚きを引き起こしていると伝えた。
記事は「かつては欧州や米国のスーパースポーツカーにしか達成できなかった記録を、この中国メーカーも達成した」とし、ヤンワンのU9トラックエディションがパーペンブルクのテストコースで最高速度472.41km/hを記録し、電気自動車(EV)としての世界最速を樹立したことを紹介した。
記事は「この驚異的な数値の背後には、洗練された技術が隠されている」とし、U9トラックエディションには世界初の量産型1200ボルト超高電圧車両プラットフォームをベースに極限環境向けに設計された熱管理システムが搭載され、妥協のないパワー供給と高速走行時の卓越した安定性の両方を可能にしていることを紹介した。
また「BYDは高級車セグメントで注目を集めているだけではない。間もなく開幕するIAA 2025では、新型Seal 6 DM-i TOURINGも話題となるだろう」とし、「このプラグインハイブリッドモデルは航続距離と効率性に重点を置いている。BYDは欧州で純粋な電気自動車に加えプラグインハイブリッド車も展開しており、航続距離と低排ガス走行の理想的なバランスを実現できる可能性がある」とも伝えた。(翻訳・編集/柳川)