台湾メディアの自由時報は3日、ある台湾人が日本の飲食店を予約しようとしたところ、「店員が台湾人を嫌っているような態度を見せた」との記事を掲載した。
当事者の台湾人男性がSNS・Threads(スレッズ)で明かしたところによると、男性の彼女が日本の焼肉店の予約を取ろうと何度も電話したもののつながらず。
彼女が予約者本人であることを告げると、店員は「本当に(店に)いらっしゃいますか?」と繰り返し念を押し、台湾人が代理予約をして結局店に現れないことが多いと不満を漏らしたという。当事者の男性は「無断キャンセルする人が多いから、店も外国人客をあまり歓迎していないのだと感じた」とした。
また、男性の彼女もこの投稿のコメント欄で詳細をつづった。女性の電話がつながると、店員はまず「あなたは台湾人ですか?」と不機嫌そうに聞き、本人と家族が食事に行くことを確認すると、店員は「最近、代理で席を予約したまま来ない人が多くて困ってるんですよ」「必ず、時間通りに来てください」と念押しされたという。
彼女は「去年も予約したことがある店で、同じようにスムーズに予約できると思っていたけど、まさかこんなに多くの情報を聞かされるとは思わなかった」と驚きを示し、日本に行く台湾人に向けて「悪習を海外に持ち出さないでほしい。会話の中で店が台湾人を極度に嫌っていることを感じた」と呼び掛けた。
記事によると、この投稿は100万回以上閲覧されるなど注目を集めており、ネットユーザーからは「予約したら行く、行かないなら予約を取り消す。常識だと思ってたけど」「本当にお願いだから(台湾人の)評判を落とさないで」「台湾人に中国人の民度を笑う資格なんてない」「悪習を持つ人たちが他人に迷惑をかけるのが本当に許せない。おかげで日本では外国人お断りの店も増えている」といった声が上がった。
また、飲食業に従事しているというユーザーは「台湾人には良くない習慣がある。たとえば、来週友人と食事をするがまだ決定していない時、まず2~3軒の店を予約して、当日になってからどこに行くか決める。
さらに、日本在住のユーザーはある体験談を明かした。同ユーザーはある時、知り合いのベテランガイドから同ユーザー名義でとある日本の飲食店に40人分の予約を入れてほしいと頼まれた。店に予約の電話をしたところ「どの団体ですか?」と尋ねられ、正直に答えると「その団体の予約はお断りしています」と言われた。理由はそのガイドが過去に予約を無断キャンセルした上、その後、別人の名義で再び予約してまたすっぽかしたことがあったためと判明したという。
無断キャンセルをめぐっては、過去にも中国や香港、韓国などからの観光客が行って問題になっており、SNS上には「食材が無駄になってしまった」などと被害を訴える飲食店の投稿が寄せられている。(翻訳・編集/北田)