中国メディアの参考消息は10日、台湾の当局者が台湾の交通秩序の乱れを名指しで批判され「タイはもっとひどい」と述べたとする記事を掲載した。

記事が北米の華字メディア、世界新聞網の5日付報道として伝えたところによると、米CNNはかつて台湾の交通事故の多さを「歩行者地獄」と表現した。

ドイツメディアもこのほど、台湾で2022年に交通事故で死亡した人が3000人余りであることに触れ、米同時多発テロ事件での死者数よりも多いとし、台湾の道路では車やバイクが信号無視をしたり、方向指示器を出さずに急に車線変更したり、横断歩道を歩行者が渡っているのに車が減速・停止せずに進行したりしすることが日常茶飯事だと指摘。旅行者に対し、台湾行きの航空券を予約する前に熟考するよう勧めた。

記事によると、台湾の交通当局者は、近年の関連政策の実施により、飲酒運転や高齢運転、自動車・バイク事故による死傷者数が減少するなど交通安全は改善しているものの、警察による取り締まりの甘さなどさらに改善すべき点もあるとの認識を示した。一方、台湾の観光当局者は、これは海外メディアの「一面的な誤解」で台湾の交通状況は徐々に改善しているとし、「タイは台湾よりもっとひどい」と語った。(翻訳・編集/柳川)

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