2025年9月15日、中国メディアの九派新聞は、江蘇省南京市の学校で10月1日の国慶節に合わせた11日間の「秋休み」を設定する動きがあることを報じた。
記事は、SNS上で、南京市の小中学校・高校が9月28~30日の3日間を秋季休暇とし、10月1日の国慶節および6日の中秋節による8連休と合わせて11連休になるのではないか、という投稿が多数出現したと紹介した。
中国政府の発表によると、今年は国慶節と中秋節が近いため、両方を合わせて10月1~8日の8連休となる一方、9月30日(日)と10月11日(土)が「振替平日」となっている。SNSの情報では、28日(金)と30日の「振替平日」を休みとすることで、29日(土)と合わせて3連休の秋季休暇を作り、国慶節・中秋節連休と合体させた11連休の秋休みをつくるということのようだ。
記事は、この情報について江蘇省教育庁の担当者が「市政府に確かに秋季休暇に関する関連文書は存在する」と回答する一方、教育当局では具体的な実施方針はまだ定まっておらず、今週中にも決定・通知される見込みであること、秋季休暇の適用が今年になるか来年からになるかも含めて、公式サイトで発表することを明らかにしたと伝えた。また、南京市教育局は「省教育庁からの通知待ち」の状態であるとコメントしたことを紹介している。
その上で、同省が秋季休暇を検討している背景として、5月に同省政府弁公庁が発表した消費喚起に関する政策文書があると指摘。政策文書には「条件の整った地域に対し、メーデー(五一)前と国慶節前の各3営業日を小中学校の春休み・秋休みとする試行を奨励する」と記載されていることを伝えた。
記事はまた、消費喚起が目的と見られる「秋休み構想」について市民から賛成の声が出る一方で、子どもの学業が疎かになるのではという懸念の声も出ていることを併せて報じた。
このニュースに対して、中国のネットユーザーは主に反対や懸念の声を上げているようだ。「親は休みじゃない。誰が子どもを見るのか」「結果的に塾に預けることになり、お金がかかる」「祖父母に預ける手間がかかる」といった親の負担増に加え、「夏休みが終わったばかりで学習リズムが整わないうちに長期連休に入れば、状態が戻らなくなる」といった懸念も見られた。また「全ては消費喚起のためか」「塾やゲーム業界しか潤わない」といった政策の目的に対する不信感、休みが増えることにより宿題も増え、かえって子どもの負担が重くなるのではないかという心配を示すコメントもあった。
一方で「子どもたちを内部競争に巻き込むな。