中国メディアの参考消息は15日、「人型ロボットが中国の高齢化社会を支える」とする米ニューズウィークの記事を紹介した。
記事はまず、中国について「東アジアの他の国々と同様に、出生率の低下と労働力の急速な高齢化に悩まされている」とし、「政府は、こうした人口動態に備えるため、人工知能(AI)や人型ロボットなど高齢者介護への投資を強化している」と伝えた。
記事によると、中国はロボット工学のリーダーとしての地位を急速に確立しつつある。産業用ロボットの密度において韓国とシンガポールに次ぐ世界3位だ。国際電気標準会議(IETC)は今年初め、高齢者介護ロボットに関する初の規格を発表し、新興産業における規制と標準化の新たな時代の到来を告げた。
記事は「業界関係者によると、ロボット技術は高齢化による労働力不足をすぐに補えるレベルに達している。介護者数が減少する中で圧力が緩和され、中国の『シルバー経済』の支えとなるだろう」とし、「当社は、家庭やサービス現場、高齢者介護に人型ロボットを導入するという明確な目標を掲げ、一貫してその開発に注力してきた」とする中国・深センのロボット開発企業、LEJU Roboticsの冷暁琨(ルン・シャオクン)董事長のコメントを紹介した。(翻訳・編集/柳川)