2025年9月19日、中国のポータルサイト・網易に、韓国のトップ女優チョン・ジヒョンが新作ドラマを巡って中国でバッシングに遭っている件についてのセルフメディアによる文章が掲載された。

今回の騒動の発端は、ディズニープラスで配信されているチョン・ジヒョン主演ドラマ「北極星」の内容にある。

香港メディアの香港01によると、ドラマの第4話でチョン・ジヒョンが演じる人物が「なぜ中国は戦争を好むのか」と発言したことが、中国のSNS上で「中国のイメージを汚す、事実に反するせりふだ」として大炎上した。

また、劇中に「中国大連」として登場する街のシーンも問題視された。このシーンは実際には香港で撮影されたもので、看板の文字が香港で使われる繁体字であるにもかかわらず「大連」と表示された点や、街並みがスラム街のように暗く描かれていたことから「中国の都市を意図的に醜く描写している」との批判が殺到した。

網易に掲載された文章は「チョン・ジヒョンがイメージキャラクターを務めるブランドのボイコット(不買運動)が自然発生的に起きており、ブランドの公式SNSコメント欄は完全に炎上、関連作品の評価も急落し、世論は制御不能な状態だ」などと主張した。

その上でまず、チョン・ジヒョン個人に最も厳しい批判の矛先を向けた。経験豊富な俳優が中国を侮辱するようなせりふや脚本を容認したのは、自身の政治的な立場と態度を表明したのと同じだと断罪するとともに、かつて「星から来たあなた」で得た人気によって中国市場で多額の利益を得てきたにもかかわらず、恩を仇で返す行為だと激しく非難した。

次に、ボイコットの具体的な戦略として、「商業的価値」を狙い撃ちにすべきだと主張。チョン・ジヒョンが広告塔を務めるルイ・ヴィトンやピアジェといった高級ブランドに対し、契約解除を求める圧力をかけることが最も効果的な反撃だとし、中国市場でお金を稼げなくさせることが、「不誠実」な韓国スターへの唯一有効な対抗策だと持論を展開した。

そして最後には、この問題を韓流スター全体にまで拡大し、「限韓令(韓流禁止令)」の完全な適用を訴えた。ドラマの放送だけでなく、商業活動も含めて、中国を尊重しない韓国の芸能人が中国市場で活動することを全面的に禁止すべきだと主張し、「中国でお金を稼ぎたいのであれば、まず中国への敬意を払うべきであり、さもなければ絶対に容赦はしない」と強い言葉で締めくくった。(編集・翻訳/川尻)

編集部おすすめ