2025年9月23日、香港メディア・香港01は、冷え込む米中関係とは裏腹に、中国を訪れる外国人が大幅に増えていると報じた。
記事は、米中関係がトランプ大統領の再選後に悪化し、西側世論が中国の対外関係の緊張や経済の不振を報じる中、今年1~6月に北京を訪れた外国人観光客は、コロナ禍前の19年1~6月に比べてむしろ増加していることがデータで明らかになったと紹介。
また、米州大陸の内訳では米国が約32万人から約17万人とほぼ半減しており、大陸全体での観光客減という結果につながったとの見方を示した。
このほか、中でもマレーシアの観光客が3.5倍の約13万人となりベトナムも約9倍の約7万人と「驚異的な伸び」を見せたとしたほか、米国や日本、ドイツ、英国の観光客が減少した一方でカナダやオーストラリア、イタリアなどの観光客が増加するなど、米国を中心とする西側諸国の中でも「温度差」が存在することが浮き彫りになったと紹介した。
なお、日本は約9万人で約24%減少、韓国は約12万人で約2%増となった。
さらに、欧州からの観光客ではロシアの伸びが顕著になっており、今年1~6月には19年の4.9倍に当たる約21万人にまで増加したと紹介。欧州だけでなく最多のマレーシアや、米国をも上回る人数になったと伝えた。(編集・翻訳/川尻)